
亀田文「オーバル面取鉢」5つのオススメな使い方
2021年12月03日

by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
とろんとしたテクスチャーが美しい表情を魅せる「亀田文」さんの作品たち。
今回は、そんな亀田文さんの作品「オーバル面取鉢」について、フードスタイリストの鈴木愛さんのおすすめの使い方をいくつかご紹介します。
使いやすいオーバルタイプですが、深さがあることで更に使い方が広がるんです。「貝がら小皿」同様、ホワイトとさくらベージュの二色展開の亀田文さんのうつわ。
それぞれの色合いに合った食材や料理をお伝えします。
販売開始:2021年12月9日(木)18時
亀田文さんについて
亀田文「オーバル面取鉢」
「白釉オーバル面取鉢」は、ゆったりした線の器が多い亀田文さんの作品の中で、規則的な面の取り方が特徴のうつわ。
亀田文さんは、「かっちりした印象になりすぎないよう、その中でもふんわりとした雰囲気を出せたら」と話します。
面取りされてシャープな印象がありつつも、ふちが膨らんでいたり、ややアールがかかっていたりと細部に宿る柔らかさ。食器棚に置いている時も、食卓に並ぶ時も、その表情は変わらず優しいのです。
色は、白釉とさくらベージュの2色。このさくらベージュは、亀田文さんが生み出したほのかなさくら色。自然の色から抽出した優しい色合いです。
なんと言っても、「オーバル面取鉢」について一番声を大にして言いたいのは、使い勝手の良さ!それではご紹介していきましょう。
まずはパスタを。
レモンクリームパスタで一品。真っ白で凛とした白ながら、まろやかな印象があるのはやはりこのうつわに潜むディテールがそう感じさせてくれるのでしょうか。
どんな色合いの食材も映える白釉。夏は元気な夏野菜たちを、冬はクリーム系の料理を合わせたい。
わんぱくでも、上品に
オーバル型のお皿が自宅にあると、ついつい手が伸びてしまいます。使いやすく、盛り付けしやすく大活躍!この「オーバル面取鉢」は、さらにリムがあり深い形なのでカレーライスや汁気のあるものにも使えます。
玉ねぎをじっくり炒めたインドカレーを大盛りに。量はわんぱくでも、やっぱり上品に見えるのがこのうつわの素晴らしいところです。
フルーツでひとさら
うつわに余白を残す盛り付け。フルーツ×フレッシュチーズもおすすめです。スライスした季節の瑞々しい果物と、モッツアレラチーズやブラータなどのフレッシュチーズを交互に重ねて、塩とレモンピールをふりかけて完成。
やりすぎないアレンジは、「オーバル面取鉢」の魅力を一番に伝えてくれる気がします。
3時のおやつ時間に
優しいさくらベージュは、3時のおやつに使いたい。クリームとふわふわスポンジのロールケーキ、紅茶で憩いの時間を。幅約23cmの大きめのお皿ですが、そのサイズ感をフルで使い切る必要はありません。
余裕のある盛り付けは、きっと心のスペースも広げてくれますよ。
目にも胃にも、優しさを。
亀田文さんの作品の特徴のひとつ、この「さくらベージュ」の色合いは、見ているだけでほんわかした気持ちになれます。このホッとする色に、何を盛り付けよう?そう、きっと「冬瓜の和風あん煮込み」のような、優しい味わいの料理がしっくりくるのでは。
体調が少し悪い時、または自分自身が疲れていると感じる時、胃にも目にも優しい料理やうつわは、おたすけの一品になりますね。
販売開始:2021年12月9日(木)18時
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday
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