
〈 あの人の朝ごはん 〉016 バンコク、路地裏のスープ− スナックのママ・アーバンのママ
2022年07月06日

by 煎茶堂東京編集部
朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。
でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。
そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?
今回は、スナックのママ・編集者として活動するスナックアーバンのママに聞いてみました。
バンコク、路地裏のスープ
バンコクに惹かれてもう20年近くになる。年に一度か二度はあの暑い街に旅立たないと落ち着かないわたしが、今心の底からめちゃくちゃに恋い焦がれるのが、路地裏にあるスープの名店だ。
バンコクで暮らす友人に教えてもらったその店を朝起きて目指すと、いきなり路上に10個ほどの蒸し器が置かれ、その中には例えば、じゃが芋と人参がイスラムスタイルで煮込まれていたり、波打つ海藻がたっぷりとはいっていたり、滋味深い烏骨鶏の出汁がにじみ出ていたり、さまざまなスープが鎮座している。
わたしはその中から数種類のスープを選びジャスミンライスを頼み、同じく路上に用意されたテーブルで朝食をとる。どれも清らかな美味しさで、ひとくち飲んだ瞬間に寿命が百年のびるほど身体が喜び始める。
これがわたしが世界で一番好きな朝食だ。今すぐ食べに行きたい。
アーバンのママ
書籍編集者を経て、2010年に東京・四谷三丁目に会員制スナック「スナックアーバン」をオープン。2020年にはちょっと気軽なお酒とおつまみの店「ニューアーバン」もオープン。毎月開催の「アーバンママの愉快な料理教室」も人気。 Instagram:@snack_urban
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