- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 樫原ヒロ
- 相馬佳織
- フじイまさよ
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 多田佳豫
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 白鷺木工
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
これも食べたい!全国の郷土ずし
2022年06月18日
by 煎茶堂東京編集部
お鮨といえば、お茶がつきもの。みんな大好きな「おすし」ですが、その歴史や成り立ちを研究している人は、実はとても少ないのだとか。
今回は、「すし食文化」研究の第一人者でもある日比野光敏先生に、全国の郷土ずしについて教えていただきました。
教えてくれたのは…日比野光敏さん
すし研究家、清水すしミュージアム名誉館長。もともと地理学を学んでいた日比野さん。レポートのために調べはじめた “すしの歴史”がほとんど研究されていないことに驚き、すし研究の道へ。冒頭でもお話しいただいた「すしのルーツ」についてのフィールドワークも構想中だそう。著書に『すしの貌』『すしの歴史を訪ねる』『すしの事典』など。
そもそも…すしの起源は?
すしのルーツは、いわゆる「なれずし」。魚を塩と米と漬け込み、発酵させる保存食品。東南アジア~中国南部あたりが起源となって、奈良時代以前に日本へ伝わったのちに独自の変化を遂げたのが、現在の「すし」だと考えられます。
ただ、このルーツはまだはっきりしたことが分かっていません。もともとは発酵食品だから、作るのにも数か月単位の時間がかかるし、お米はぬか漬けのぬかみそのように、捨ててしまうもの。当初は高貴な方々への献上品として作られていたので、贅沢な食べ物でした。
もっとお寿司の歴史を知る
これも食べたい!全国の郷土ずし
かぶらずし(石川県)
かぶに鰤をはさみ、米麹で漬け込んで発酵させたなれずしの一種。ぱりっとしたかぶの歯ごたえ、麹の甘みとほのかな酸味、塩漬けした鰤のコクがおいしい、ハレの日の一品。
朴葉ずし(岐阜県)
朴の葉で酢飯と具を包んだ初夏の郷土ずし。朴葉は殺菌効果があるとされ、農作業や山仕事の携帯食として作られたのだそう。魚や野菜、卵など、具材は地域によってさまざま。
岩国ずし(山口県)
すし飯と具材を交互に重ね、専用の木枠にぎゅっと詰めて錦糸卵やれんこん、しいたけなどで飾った華やかな押しずし。現在も地元のスーパーなどで購入できるご当地グルメ。
田舎ずし(高知県)
山で採れた食材を用いた、全国でも珍しいすしで、宴会料理の定番。はすいもの茎やみょうが、こんにゃく、四方竹など、彩りも鮮やか。
現代では廃れてしまった「なれずし」も多いのだそう。あなたの地元にも、実はご当地のなれずしがあるかも?すしの起源に思いを馳せながら、食べてみるのも面白いのではないでしょうか。