
〈 あの人の朝ごはん 〉013 ゆし豆腐の朝ごはん定食 − 編集者・小田晶房
2022年04月05日

by 煎茶堂東京編集部
朝ごはん。一日をスタートする日常的だけれどちょっと神秘的な時間。素敵に過ごせたらその日は絶対いい一日になるはず。
でも毎日立派な朝食の時間を取れないのが現実。ささっと1分で出来ちゃう簡単メシでも、時には贅沢に外に食べに行っても、昨日の夕ご飯の残りだって、立派な朝ごはん。
そういえば、素敵なあの人はどんな朝ごはんを食べているのだろう…?
今回は、料理人、プロ・リソグラファー、編集者として活動する小田晶房さんに、毎週土曜日に作る朝ごはんについて伺いました。
ゆし豆腐の朝ごはん定食
昨年の5月から、土曜日限定で朝ごはん定食を作っています。
定食のメインは、自家製の温かいゆし豆腐。8年前に病気で妻を亡くしてから、「子供たちにもうひとつの故郷を作りたい」と通い始めた石垣島で早朝から食べられるゆし豆腐屋さんのものをイメージしています。味はもちろん、サトウキビ畑に囲まれたロケーションも、放っておいてくれる感じもいい、お気に入りの場所です。
僕が学生の頃の京都には「5枚切りのトースト・卵・コーヒー」みたいなモーニングを出す喫茶店がたくさんありました。同じぼろアパートの住人と“今日、何する?”と話しながらそんな朝ごはんを食べる時間は、とても豊かで、幸せな記憶として心に残っています。
予定のない朝の自由な、ワクワクする気持ちを、この朝ごはんを食べて感じてもらえたら素敵だなと思うんです。
小田晶房(おだ・あきのぶ)
2007年に東京・渋谷にヴィーガン定食屋「なぎ食堂」をオープン。現在は京都・出町の山食音(火・水)、濱口商店(土曜朝)にてヴィーガン料理を提供中。リソグラフのスタジオ「hand saw press Kyoto」店主、編集・執筆、レーベルcompare notes主宰も務める。
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