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お菓子とお茶|隠れた神戸名物?地元ではお馴染みの「野球カステラ」と「002 香駿」
2022年03月14日
by 煎茶堂東京編集部
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回は、神戸在住のデザイナー・谷口まき子さんが神戸名物のおやつとお茶で過ごした時間について伺いました。
瓦せんべいの老舗「手焼き煎餅おおたに」
“神戸名物” といえば何を思い浮かべますか? 洋菓子が有名ではありますが、実は神戸民には小さいころから馴染みのある「野球カステラ」というお菓子があります。
今回は、いまでは数少なくなってしまった手焼きで煎餅を作る「手焼き煎餅おおたに」へお邪魔しました。70年以上前から愛される、レトロなたたずまいのお店です。
お店に入ると沢山のお菓子が並んでいます。今回のお目当ては、はちみつたっぷりの「野球カステラ」。
お菓子が並んでいる奥には火床が。こちらで一日に数回ひとつずつ手焼きされているそうなので、運が良ければ手焼きしている姿を見られるかもしれません。
こちらは野球カステラの型。7種類の形のカステラを一度に綺麗に焼くのは職人技なのです。
今では数少ない手焼きで作るお菓子
神戸といえば「瓦せんべい」が有名です。昔は手焼きで焼いているお店も多かったのですが、今ではかなり少なくなってしまったそう。野球カステラも、昔は焼いているお店が沢山あったそうですが今では10件程に。
今回は、「初音」というピーナッツ入りのおせんべいを焼いている所を見せてせていただきました。師匠の大谷さんが次々と焼き、お弟子さんの和田さんがあつあつの煎餅を切っています。どんどん焼きあがっていく煎餅たち。
簡単そうに見えますが、重たい型を自在に扱い、生地を均一に行き渡らせて焦げないように焼くには修業が必要です。
生地の配合は少しずつ変えているようで「今日のははちみつが多い」とおっしゃっていました。その時々で少し違う、手づくりならではの感覚が楽しくて毎日でも食べたくなってしまいます。
今回贅沢にも焼きたてをいただけて、それはそれはとても美味しかったです。ちなみに野球カステラは暖かい時期の方がふわっとしていて更に美味しいのだそうですよ。
なんとも愛らしい見た目の野球カステラ
職人技の光る手焼きの野球カステラ。お店ごとに型が違い、おおたにさんではバットや野球帽など7つの形のカステラを焼いています。
はちみつの風味がふわっと広がる、どこか懐かしい誰もが大好きな優しい味。余計な物が入っていない、シンプルで素朴な味はいつでも何個でも食べられます。
そのままいただくのもいいですがトースターで30秒ほど温めて頂くのがおすすめです。
ほっこり優しい時間を
今回合わせるお茶は、香り豊かな「002 香駿」。野球カステラのはちみつの優しい風味と甘さに、お茶のすっきりとした爽やかな香りが凄く合います。
この組み合わせが本当に美味しくてお茶もお菓子もあっという間に無くなってしまう…!
個性豊かなかわいい煎餅
野球カステラの他にも、煎餅の種類が豊富で、色々なイラストが描かれた煎餅も。
同じ型で焼かれた煎餅に焼き印を押していて、その中でも右下の「ジープくん」が少しシュールでたまりません(笑)。
左下は「キャッチャーくん」。野球カステラとお茶をセットにして野球好きの方へのギフトにしたい。
味噌入りの煎餅やバター入りの煎餅も。バターは「BUTTER」ではなく「BATA」と書かれているのも可愛い。こちらも、もちろんお茶と合うので是非一緒に味わっていただきたいお煎餅のひとつです。
お洒落なケーキももちろん大好きだけれど、いつもそばにあるような素朴なお菓子とお茶でホッとする時間に幸せを感じるひとときでした。
手焼き煎餅おおたに「野球カステラ」
価格 | 一袋 300円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 〒651-0065 兵庫県神戸市中央区割塚通7丁目2−11 |
電話番号 | 090-8380-7844 |
営業時間 | 10:00-17:00 |
URL | https://www.instagram.com/ootani453/ |
谷口まき子さん
webデザインや革小物の製作などをしているフリーデザイナー。兵庫県在住。夫と保護猫のゆげと暮らしています。美味しい物が大好きでよく食べ歩きをしています。Instagram:@makiko108 |
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