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【お菓子とお茶】神楽坂・清水の「里の秋」と「005 おくみどり」で季節の移ろいを味わう

2021年10月13日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。

おいしいお茶を淹れると、お菓子が欲しくなる。おいしいお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中でついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。

今回、食いしんぼうデザイナーの神(じん)が紹介するのは、じんわり甘くて心ほぐれる秋のお菓子。あたたかいお茶で、日本の季節を愛でる時間を過ごしましょう。

和菓子処 清水の「里の秋」

東西線・神楽坂駅から歩いて1分、早稲田通り沿いにお店を構える「清水」。長野県佐久市の「清水屋菓子店(現:清水屋)」初代・清水喜平さんの二男・信夫さんが、風月堂での修行後、今の場所にお店を構えたのが始まりなのだとか。

そんなお店のルーツと歴史を、優しい口調で話してくれるのは、三代目の清水信行さん。創業以来、変わらず同じ場所で商売を続けてきた「清水」の現在は、四代目の信貴さんをはじめとするご家族と一緒に暖簾を守っています。

季節の深まりによって、色を増すお菓子たち

季節によって種類が変わる生菓子。清水へはここ一年ほど細々と通っているのですが、そのシンプルで丁寧なお菓子に毎回心がほぐれる気持ちになります。

今回選んだ「里の秋」は、秋のお気に入りの生菓子になりそう。柿のじんわり溶けていく甘さと香りの良さが凝縮された生菓子です。

実はこの「里の秋」、実の色に赤を加えたり葉の色を深くさせることで、季節の微妙な移ろいを表現しています。秋がもう少し深まったら、店頭に並ぶお菓子たちもその姿を僅かに変えるのです。

街を歩き、香りや風で夏の終わりを感じ、こうしてお菓子で秋の深まりを感じるのも趣がありますね。

色合いが美しい「きんとん」と組み合わせると、鮮やかな秋の表情です。

まろやかさに香りが共存する「005 おくみどり」と

柿の独特な香りと甘味に合わせるのは、煎茶らしいまろやかな甘味もあり、さっぱりした後味が特徴の「005 おくみどり」。鹿児島県・頴娃(えい)のお茶です。

2016年収穫のおくみどりに対して、2021年9月現在発売中のおくみどりは焙煎香が加わり和やかな印象の味わいになりました。

その“和やかさ”と、焙煎香によって生まれたすっきりとした味わいが、柿のまろやかな甘み──繊細で舌の上で甘美に解ける──と素晴らしく溶け合う幸福といったら。

味覚のお好みにもよりますが、旨味が強く、また渋味の強い煎茶では柿の繊細な味わいが打ち負けてしまうので、ほどよくバランスの取れた「005 おくみどり」がおすすめです。

きんとんの深い紫色の餡とも相性がいいのでそのまま味わって。二煎目でハッとするほどクリアな萌葱色に変わる水色と、きんとんのグリーンの組み合わせを目で楽しんでも◎。しばらくうっとりして見惚れてしまう餡の色も楽しみたい一品です。

和菓子処 清水

商品名 「里の秋」300円(税込)
「きんとん」300円(税込)
販売期間 季節限定
詳しくは店舗にお問い合わせください。
販売場所 〒162-0805
東京都新宿区矢来町110
電話番号 03-3268-7438
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