
【お菓子とお茶】まじめなおかし。野村煎豆加工店の「まじめ ミレービスケット」と「047 釜炒りはるもえぎ」
2021年07月09日

by 古川千鶴
おいしいお茶を淹れると、お菓子が欲しくなる。おいしいお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中でついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回、煎茶堂東京ティーコンシェルジュ・古川がおすすめするのは、野村煎豆加工店の「まじめ ミレービスケット」です。
こんなにシンプルで、やみつきになるビスケットは初めて。基本系や進化系とお菓子の多様が進んでいますが、やっぱりシンプルが一番!と改めて感じるお菓子です。
野村煎豆加工店の「まじめ ミレービスケット」
大正12年、高知県で豆類の加工販売から行う野村商店として創業。当時は豆菓子や甘納豆を製造し、昭和27年に野村煎豆加工店を設立。ミレービスケットは昭和30年ごろから作り始めたのだそう。
高知県で誕生した「ミレービスケット」(130g 178円 税込) は、高知県民にとって子供の頃から親しまれるおやつなのだとか。とは言っても私が出会ったのは十年以上前。東京で暮らしはじめてふと目にしたお菓子のネーミングに釘付けになったのが、最初の出会いでした。
お菓子の商品名に“まじめ”が付くなんて、一体どんな食べ物かと思う気持ちが高鳴り、手にしたのを覚えています。
パッケージは見ての通り、とてもレトロ感があります。それでいて色褪せないのは、長年愛されている証なのでしょう。このまるでフランスの国旗のような、青・白・赤と3色の色使いだけでこのインパクト。そんなところも私のお気に入りです。
食べ出したら止まらない&癖になる味なので、最近ではスーパーやコンビニエンスストアでも販売しています。多くの場所に置かれているのはリピーターが多いに違いないですね。身近で購入できるのも嬉しいです。
天日塩と「チョット固め」がパーフェクト
お菓子の袋を開けた瞬間、香ばしい香りがする「ミレービスケット」。一枚がひと口サイズなので食べ出すと止まらない。ほんのり甘くて少し固めのビスケットは、焼いてから油で一度、揚げている香ばしい香りも特徴です。
ビスケットのまわりには結晶状になった天日塩がキラッと散りばめてあり、ビスケットの甘さと塩気が後を引きパクパク食べてしまうのです。
不意にビスケットを見てみると新たな発見!なんと可愛らしい花柄だったのです。こんなに集中して見た事がなかったので「ミレービスケット」の再発見が出来て嬉しくなりました。
「ミレー ビスケット」は基本のまじめミレーの他にフレーバーがあり、コーヒー・キャラメル・夏の季節にはレモンのフレーバーが販売されています。みんなで集まった時にフレーバーを食べ比べするのもいいですね。
他に、小袋の4連綴りになった食べ切りサイズがあるので、こちらのフレーバーもちょっとしたおやつやお一人様にも嬉しいですね。土産にしても喜ばれそう。
夏も熱めでほっこりしましょ
今回合わせるのは、香ばしい香りと甘味が特徴の「047 釜炒りはるもえぎ」。お茶を作る工程で釜で炒ることによって大豆のような香りが引き立ち、他のお茶に比べるとカフェインも少ないと言われています。
夏の暑い時期には、冷たいお茶や冷たいおやつについ手がのびてしまいますが、エアコンの効いた室内では温かいお茶もホッとしますね。
「047 釜炒りはるもえぎ」を少し高温のお湯で淹れて数十秒蒸らして飲むのが私のスタイル。朝の時間のない時や夕飯を食べながら、はたまたご飯を食べた後に飲むのもおすすめです。実はどんなシチュエーションでも楽しくいただけるのです。
ミレービスケットは私にとって、日常に溶け込こむお菓子で安心感があり、気付いた時にはいつも、お茶と合わせていました。ビスケットの甘さと天日塩が口の中に広がり「047 釜炒りはるもえぎ」の軽やかさがあと味をスッキリさせてくれるのです。
さて、ひと息つきながら久しぶりに友人の事を想い、夏のたよりを書くとします。
野村煎豆加工店の「まじめ ミレービスケット」
商品名 | まじめ ミレービスケット |
価格 | 178円(税込) |
販売期間 | 通年販売 |
販売場所 | 有限会社 野村煎豆加工店
〒781-5103 高知県高知市大津乙1910-3 まるごと高知 〒104-0061 東京都中央区銀座1-3-13 他、首都圏スーパーマーケット |
URL | https://nomura-net.co.jp/ |
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