
【お菓子とお茶】 茂助だんごの「柏餅」と「047 釜炒りはるもえぎ」で願いを込めた“端午の節句”
2021年04月14日

by 古川千鶴
おいしいお茶を淹れると、お菓子が欲しくなる。おいしいお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中でついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。
今回、煎茶堂東京ティーコンシェルジュ・古川がおすすめするのは、茂助だんごの「柏餅」。
茂助だんごの和菓子は季節によってワクワクするようなお菓子がたくさんあります。中でも、この時期でしか味わえない貴重な「柏餅」です。
茂助だんご の「柏餅」
そろそろ、春のこの時期でしか味わえない和菓子に会えます。5月5日は「こども日」。この時期“端午の節句”で和菓子屋の店頭に並ぶ「柏餅」。まさにこの時期だけの和菓子ですね。
今回ご紹介するのは、日本橋で生まれ現在豊洲市場に本店があり、歴史は古く100年以上前から続く「茂助だんご」。
初代、福田茂助(ふくだもすけ)は屋台から初め、店を構え立ち寄る客達に「お茶でも」と言いながら酒をふるまっていたのだとか。「甘味」と「酒」をこよなく愛する茂助の作るだんごが「茂助だんご」という名が生まれたそうです。
茂助だんごの「柏餅」は「こし餡・草(つぶ餡)・味噌餡」3種類。(1個220円 税込)それぞれに特徴があり、どれもわたし好みのおやつです。
“端午の節句” はこの味で
地域によって、関東と関西では”端午の節句”で食べる和菓子に違いがあります。関東では「柏餅」関西では「ちまき」を食べる風習があるのです。都内近郊は「柏餅」になりますね。
「柏餅」に使われている柏の葉は、新芽が出るまで葉が落ちないという特性があり新芽が子供、古い葉を大人、に見立て「家系が絶えない」「子孫繁栄」と結びつけたようです。(諸説あります)
茂助だんごの「柏餅」は上新粉を生地に使い、蒸してから杵で搗いて餡を包み、もう一度蒸す。この一手間を惜しんでしまうお店もあるようで、このひと手間こそ美味しさに繋がるのだと思います。
餡も自家製で、小豆は北海道・十勝、契約農家さんから大事に育てられている小豆を使用。砂糖も鬼ザラ糖を使いグラニュー糖より後味がすっきり、飽きない味です。甘さ控えめで幅広い世代から愛される味、チョットしたおやつ、食後に食べても良さそうですね。
この他に、つぶ餡の柏餅は生のよもぎを使った生地につぶ餡を包んでおり、味噌餡は東京の老舗味噌店の高級白味噌を2種類、独自にブレンドして、贅沢に使用しています。是非この2種類も味わっていただきたいです。
元気になるかけがえのない時間
3種類ある柏餅の中でこし餡を選び、少し高温で淹れると香ばしさと甘味を感じる「047 釜炒りはるもえぎ」と合わせてみました。
「柏餅」の生地のツヤツヤ感、口あたりのモチっと感がたまりません。こし餡を口に含むとゆっくり溶けていきます。ほんのり柏の葉の香りが鼻を通りぬけて、味わいが一体化したところで、「047 釜炒りはるもえぎ」を口に運び...とろける舌触りを楽しみます。
鹿児島県産の「047 釜炒りはるもえぎ」は、暖かい気候で育っているのでお茶を飲んでいるだけでも身体が元気になるように感じます。
“端午の節句”で「子供達の大きな成長と元気に育つように」と想いを込めながら、祝いの席に柏餅とお茶で時間を過ごしてみませんか。
茂助だんごの 「柏餅」
商品名 | 柏餅 |
価格 | 1個 220円 (税込) |
販売期間 | 4月中旬〜5月下旬 |
販売場所 | 〒104-8130 東京都中央区銀座 3-6-1 松屋銀座B1 |
URL | https://www.mosukedango.com/home |
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