
【お菓子とお茶】トルコの魅惑スイーツ。東京ジャーミイハラールマーケットの「バクラヴァ」と「047 釜炒りはるもえぎ」で未知の世界へ
2021年02月10日

by 煎茶堂東京編集部
世界は、人生で一度は食べてみたい魅惑のスイーツで溢れています。世界のスイーツとシングルオリジンのお茶をペアリングすると、未知の発見をすることも。
今回は、スイーツ大好き煎茶堂東京ティーコンシェルジュの木村が、トルコの人々に愛される魅惑のスイーツをご紹介します。
東京ジャーミイハラールマーケットの「バクラヴァ」
東京ジャーミイは、代々木上原にある日本最大のイスラム教のモスク(礼拝堂)です。ジャーミイとはトルコ語で、1日5回の礼拝が行われる大規模なモスクのこと。「人の集まる場所」を意味するアラビア語を語源としているそうです。
私が訪れたのは金曜の夕方。冬空に大理石で作られたモスクが映えるベストなタイミングです。
アラビア語で「ひざまずく場所」を意味する「マスジト」が、英語の「モスク」の語源なんだとか。
モスクの中は荘厳な雰囲気が漂っていて、カップルや子供たちが目を閉じ床に頭をつけ、神への祈りを捧げている最中です。
モスクの天井を見上げると、そこには小宇宙が広がっています。細かく緻密に施された幾何学文様は無数の星のようで、見惚れてしまいました。
パイ生地からジュワッと溢れ出る「澄ましバター」
モスク併設の「東京ジャーミイハラールマーケット」は2019年5月にオープン。
ハラールとは、イスラム教において「許可されたもの」という意味。ハラルマーケットは、ムスリムが食べて良いと許可された食品を扱っているお店です。
さて、今回のお目当てはバクラヴァ。「バクラヴァってなに?」とハテナマークが頭に浮かんだ方が多いと思います。
私も外国人の友達から、初めてその名を聞いたときは、「えっ…バク…なに?バクロボ?バクロバ?」と発音が難しくて、5回ほど聞き返してしまいました。
調べてみると、バクラヴァは中東や中央アジア、トルコなどの地域の人々に愛されるペイストリーなんだそう。
どんな味なのかドキドキしながら、いざ実食。
薄く幾重にも重ねられたフィロ生地は、しっとり心地よい食感。生地を噛み締めていくと、澄ましバターがジュワッと溢れ出てくるのを感じます。澄ましバターは、溶かしたバターの上澄みだけを取りだしたもので、極上のくちどけなのです。
だんだんと、シロップのトロッとした甘味が口の中に広がり、なんとも濃密な味わい。
そして、細かく刻まれたピスタチオの穀物を感じさせる香りが、鼻にフワッと抜けていきます。さらに、レモンの酸味と爽やかな香りが、スッキリした後味を演出。
今まで経験したことのない濃密な味わいが病みつきに。バクラヴァは、シンプルな素材で作られているお菓子なので、香りに特徴のあるお茶が合いそうな予感。
トルコ旅行気分を味わう
今回ペアリングに選んだのは、釜で炒った芳ばしい香りで多くのファンを魅力する「047 釜炒りはるもえぎ」。
ペアリングしてみると、バクラヴァのナッツ感と、釜炒り茶の特徴である大豆を炒ったような芳ばしい香りがマッチ。バターとシロップの濃厚な甘さが、釜炒り茶の渋みによって中和されています。
ハラールショップで手に入れたトルコ風のチャイグラスを片手に、トルコ人気分でお茶を楽しんでいると、「いつかトルコへ本場のバクラヴァを食べに行きたい」そんなトルコ旅行への期待が膨らみました。
皆さんもぜひ、お家でトルコ旅行気分を味わってみてくださいね。
東京ジャーミイハラールマーケット
商品名 | バクラヴァ |
価格 | 702円(税込) |
販売期間 | 通年販売 |
販売場所 | 東京ジャーミイハラールマーケット
151-0065 東京都渋谷区大山町1-19 |
営業時間 | 10:00〜19:00 |
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