- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 稲村真耶
- 児玉修治
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 色原昌希
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 相馬佳織
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
【お菓子とお茶】小金井 三陽の「麩まんじゅう」と「046 おくゆたか 霧島」で自然の香りを楽しむ
2021年01月07日
by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、おすすめしたい“とっておき”のペアリング菓子をご紹介します。
今回、食いしんぼうデザイナーの神(ジン)が紹介するのは、笹の葉の香りと瑞々しくてモチモチな食感が最高の「麩まんじゅう」です。
御菓子司 三陽の「麩まんじゅう」
中央線・武蔵小金井駅から徒歩10分、昭和46年創業(今年で50年目!)の「御菓子司 三陽」。実は偶然の出会いでした。
同じく武蔵小金井の洋菓子店「パリジェンヌ」を目がけて上機嫌で向かうと、まさかの“正月休み”の文字。(ちょっと遠くの時点でうっすらシャッターが見え、絶望しながらも近づいたのですが)
サイトもインスタグラムアカウントもないとは言え、Googleの言うことを聞いた私がバカだった。「Googleで表示される営業日は信用するなとあれほど…!」と心の中の私が叫ぶ声に落ち込みつつ…でもどうしても手ぶらで帰りたくない私。
駅に帰る道を来た道とは異なるルートで、美味しいおやつを何としても探すぞ!と気合いを入れて早歩きで歩いていたところに見つけたのが、言うまでもない、こちらの「三陽」でした。
スマホを取り出しググると(またGoogleに頼っている)、どうやら麩まんじゅうが名物の様子。以前、東京茶寮の井原さんのスタッフコラムで撮影して食べたフワフワの麩まんじゅうを思い出し、「あれから食べてないなぁ」と、つぶあんとこしあんをひとつずつ購入したのでした。
包み紙、笹の葉の包み。“包む”に注目!
包み紙は、三陽で作っているお菓子のイラストが散りばめられています。なんてかわいいのでしょう。どなたが描かれたのか、気になります。(聞けばよかった!)左下におすわりしているように佇む、クレヨンタッチの“御菓子司 三陽”の文字にほっこり。
パックを開けて、おや?と気づいたのは、そういえばよくある「つぶあんには◯◯◯の印がついています」のようなひと言がなかったこと。まあ食べたら分かるか、と結び紐に手をかけると、2つの紐の種類が違うではありませんか!
ここでショーウィンドウにならぶ麩まんじゅうの写真をもう一度見てみましょう。笹を細く割いたような紐がつぶあん、笹の葉のスジのような紐がこしあん、です。これは何だか嬉しくなってしまう驚き。これからは他の麩まんじゅうの包み方にも注目してみよう、と決めた瞬間でした。
ちゅるん、とした舌ざわり。瑞々しさと自然の香りを堪能する
笹の葉をゆっくり開けると、見るからに瑞々しい麩まんじゅうがちょこん、とあらわれます。丸くてもちもちなもの辞典があったら必ず載せたい。まずはこしあんから頂くと、ちゅるんとした舌触りに思わず声が出ます。確かな存在感を残しつつも、すっと溶けていくこしあん。優勝すぎる。
お茶は笹の葉の香りに合わせて、牧草感の強い「046 おくゆたか 霧島」をチョイス。鼻を抜けていく、気持ちいい草の香りがたまりません。
煎茶堂東京の取り扱う品種の数は約50種類(2021年1月時点)。こんなにたくさんあると、お茶の味を忘れてしまうことも……。(店頭のスタッフはすぐに答えてくれるのでご安心を。)
この「046 おくゆたか 霧島」は、程よい甘さがありつつも、後に残るのは上品で端正な香り。安心感があるのに、何だかスマート。瑞々しい麩まんじゅうにピッタリです。
続いてつぶあんを。長年のつぶあん派から、最近こしあんに鞍替えした身としては、なぜか勝手に後ろめたさを感じてしまいますが、心地よい甘さと舌あたりがなめらかな食感に、まるで許されているかのような気持ちに…。
薄い皮のシャワシャワとした食感と、お茶に合ういい塩梅の甘さに、「三陽」が愛され続ける理由を感じた気がしました。
目的の「パリジェンヌ」には行けなかったけど、めぐり合えたこれはきっと運命。これからも通い続けます!(「パリジェンヌ」は、2月の【お菓子とお茶】で登場させますね。笑)
御菓子司 三陽「麩まんじゅう」
商品名 | 麩まんじゅう(こしあん/つぶあん) |
価格 | ひとつ 200円(税込) |
販売期間 | 通年販売 |
販売場所 | 御菓子司 三陽
〒184-0004東京都小金井市本町2-9-10 |
営業時間 | 9:00〜20:00(月曜定休) |
URL | https://koganei-s.or.jp/shop/okasitukasa-sannyou/ |
関連記事
-
お菓子とお茶|DEAR BUTTER SANDの「幸せの焦がしバターサンド」と「001 はるもえぎ」
2024年10月01日
-
お菓子とお茶(と猫)|残暑で涼を楽しむ熊屋の「麩饅頭」と「062 ごこう」
2024年09月12日
-
お菓子とお茶|DE CARNERO CASTEの「レモンカステラ」と「ジュニパーベリーティー」
2024年08月28日
-
お菓子とお茶|水羊羹評論家の言葉を読み解きながらいただく、菓匠 菊家「水羊羹」と「058 はるみどり」
2024年08月26日
-
お菓子とお茶|季節のフルーツがぎっしり詰まった近江屋洋菓子店「フルーツポンチ」と「065 きらり31」
2024年07月29日
-
雨粒に包まれ果実が一粒きらめく。菓菓かはん「円雨」と「005 おくみどり」
2024年07月08日
-
お菓子とお茶|ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ「バウムシュピッツ」と「和紅茶 しずかおり」
2024年07月02日
-
美しき断面のヌガーサンドで自分にご褒美。FROM NOUGAT SHOPの「montelimar・matcha」と「036 みなみかおり」
2024年06月14日