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「浅蒸し茶・中蒸し茶・深蒸し茶」茶ことば大辞典 The Dictionary of Tea Terminology #2

2024年12月25日

by 編集部 煎茶堂東京

「浅蒸し茶・中蒸し茶・深蒸し茶」

深蒸し茶(名)ふか・むし・ちゃ
❶チャの葉を蒸す工程で、普通より長時間蒸した緑茶。濃い色と味わいが特徴。
出典:小学館 大辞泉より

お茶の味を大きく左右する「蒸し」。出典辞典では深蒸し茶の表記のみでした(!)。唯一表記があった「深蒸し茶」は、上の通り。

「普通より長時間蒸した緑茶」とあるように、蒸しには大きく分けて3つの程度の違いがあります。

煎茶を製造するにあたっては、最初に摘み採った茶葉を高温で蒸す蒸じょうねつ熱と呼ばれる工程が行われます。蒸すことによって茶葉の酸化を止め、生葉が持つ青臭さを抑えるのです。

浅蒸しは約10〜30秒、中蒸しが約30〜40秒程度であるのに対し、1分以上など、長時間蒸したものが深蒸し茶。

蒸し時間を調整することで、それぞれのメリットが生まれます。煎茶堂東京で最も割合の多い浅蒸しは繊細な味わいが多く、個性派ぞろい。逆に深蒸しは水色が美しく、渋みが少ないコクのある味わいです。中蒸しはその中間と定義されています。

お茶の好みを探る時にも大事なキーワードになる「蒸し」。スーパーで販売されているものから専門店まで、ぜひ蒸しをチェックしてみてくださいね。

イラスト=葛原美晴

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