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この慌ただしくて忙しいこんな世の中で、お茶でちょっと一服心休めてもらえたらなと 「049 あさひ」畑広大さんインタビュー
2020年07月19日

by 煎茶堂東京編集部
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風の流れとともにふわっと茶の香りが漂う、京都府和束の鋭角な丘陵に広がる茶畑。
畑広大さんは明治より続く茶園の6代目で、現代の慌ただしく忙しい世の中でちょっとでも一服心休めてもらえたらという想いとともに、日々茶作りに励んでいます。その強いお茶への愛とこだわりについてお話してくださいました。
話し手:畑広大さん 聞き手:谷本幹人
―――畑さん、今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。
畑広大です。茶作りは14年目ですね。明治くらいから始まって、僕で6代目です。もともとちっちゃい茶農家やったんですけど、僕のおじいちゃんがちょっと体弱かったんで、おやじが10代のときから継いで、コツコツと広げていって。
僕もすごいお茶好きやったんで自然に継ぐ形になりました。おやじも色々と考えてくれて畑残してくれたんで、僕もそれを続けてまたちょっと進化させていければなと。
丘陵に沿って波打つように広がるあさひの茶園。覆いからこぼれる光が美しく輝いていた。
―――和束、どういうお茶が作れるところですか。
もともと和束町ってすごい煎茶が有名やった産地で、なにより農家さんが熱心でみんなお茶が大好きなんです。あと、僕が感じるのは、やっぱり香りが1番かなと。ここの土地はもう香りが命で、香りで勝負する土地やからって言うのを聞いてあーと思ったことがあって。
新芽が出てきた頃に風がふわっと吹くと、新鮮なお茶の匂いが自然と立つんです。この香りが生きる土地なんかなと思いますね。あと、最近はお茶を飲んでもらうときに、すっと入ってくる香りの良さのあるお茶って減ってきたかなっていうのも感じるんで、余計に飲む前に香りを感じてほしい。
食べ物でもなんでも、最初に香り嗅いでおいしそうとか、そっから入るのがあるんで、それを突き詰めてこだわっていきたいっていうのはあるんですけどね。その先にたぶん味がついてくると思うんで、やっぱり惹きつける香りが出せればなって。それでもがいてます。
―――品種はどれくらいあるんですか?
うちはちょっと品種のマニアやから、品種は18種ぐらいあるかな。かなり多いと思う。ポピュラーなやぶきたでは一大産地である静岡や鹿児島には絶対敵わんし、もっと特色出していくためにもいろいろ作ってる。
おやじも前からいろんな品種に興味あって、僕も品種の本とか見てたらキャラクター図鑑とかと同じような感覚で品種をペラペラっと空き時間に見るのが好きだったんで、知らん間に品種に詳しくなってました。
うちの家自体も転換期やったんでいろんな品種植えてみようかなっていうことで、お茶仲間や先輩に品種の特徴とかを聞いて改植とかして。僕はお茶の学校に行ってなかったので、何かを始めるのでもとりあえずなんかやってみようかという感じでやってきてますね。
―――その中で、あさひはどういった品種になるんでしょうか。
もともと京都品種の一つです。玉露の品種で登録されてたのもあって、主に抹茶の原料になる碾茶として作るのが主力なんですけど、うちは今ちょうど玉露にも力を入れてます。
葉はちょっと丸くて薄い。地元の人は葉ぶすいって言います。触ってみるとけっこうぺらっと肉厚がないっていうか。そういう葉って碾茶に向いてて、最近はあまり玉露で揉む人少ないですよね。和束で持ってはる人でもだいたい碾茶にしはるんで。
―――碾茶より玉露にしようと思ったのは、またどうして。
まぁ、碾茶ってもともとは玉露品種やし。うちは5年ぐらい前から玉露も本腰入れ始めてて、はじめてあさひを玉露でやってみたときは市場の評価はそんなによくなかったんですけど、香りがいいような感じがしたのと、荒茶の出来がすごいきれいで。
女性っぽい、あさひって名前が合ってるなっていう感じが。例えば、ごこうとかやったら、もうゴリっとした感じやけど、こいつは違って。芽自体もすごい柔らかくて一葉、一葉が優しい感じもある。ただ旬がめっちゃ短いので旬を捉えるのが難しいってみんな言いますけど。
―――薄い葉っぱだと、揉むときに崩れやすくて難しいのでは?
僕の感覚では、すごい揉みやすいですけどね。崩れるからロスも多くて経済的にはよくないって言われるんですけど、それなりに感覚を掴んだら面白い品種やと思うし。
あさひはすごい柔らかくて、ぎゅっと握ったらつぶれちゃうマシュロみたいな…そんな芽なんで、蒸すのをちょっと気使って優しく蒸してあげなあかんですね。
―――茶園が山合いにあるので勾配がすごいですね。
この坂は四駆じゃないと上がらない。後ろ見たらすごいですよ。ちょっと車酔いしはる人もいます。免許取り立ての頃は、ここ登るの怖かったですね。そんで、なかなかすごい事故をしました。この坂を落ちた…というよりむしろ転がって、茶畑に助けられたぐらいです。あれがなかったら、終わったかな。
―――畑さんが使ってる肥料が、ちょっと変わっているとか。
あー、蚕のさなぎ。言うたら上クラスの肥料で、錦鯉とかの餌にもなるんですよ。値段もすごく高くって、20kgで5,000円とかします。無理でしょ、それ。茶畑1列ぐらいに5,000円まいてるようなもん。昔は蚕って一般的やったですけど。どんどん需要も減って、蚕の農家さんが減っていって。
だから最近はほとんどが外国産。国産は高すぎて無理です。でも、肥料を自家配合で作るときには蚕のさなぎ、必ず入れてますね。春肥も秋肥も両方。いろいろ肥料屋さんとかの勉強会してちょっとパターン変えたんです。自家配3回入れようかなと思って。
肥料を入れた回数とかが記録してある生産履歴っていうのがあるんですけど、とにかく回数が多い。手間暇と時間もかけてる。燃料代とかの影響で肥料が年々、高騰していっているんで大変ですけど。
―――山合いの茶園って苦労も多いと思いますが、なんでまたこういうところでお茶を。
やっぱり生まれ育った場所だし、遊び場も崖登ったり山登ったりする環境やから、遊び場が仕事場になったぐらいの感じでそんなに苦労は。それに、僕は特別これっていう趣味もないから、お茶が趣味みたいなもんで仕事と趣味が一緒になってるから。めちゃ面白いときもあれば、上手くいかへんくって悩むあれもあるけど。
でもなんか収穫の時期になるといつも車みたいにギアが入ってくる。バーッとこう。収穫終わった7〜8月くらいに、ここはこうしておいたらよかった、来年こうしようとか、反省があって。その後9〜11月はお茶の時期が近づいてくるから、こうしようって思ってたことがだんだんとガソリンになってきて。
―――そしてお茶を市場に出すわけですが、それを出して返ってくる喜びみたいなものも大きいですか?
僕はそれが一番大事かな。こんなん言うたらあれかもしれんけど、最近けっこう自営・自販する農家さんもいらはるんですけど、僕はやっぱ京都の伝統ある茶商さんとかいろんな茶葉屋さんらに評価されたいし、その評価がまたエネルギーになる。
―――飲んでもらってる人へ、メッセージなどありますか?
もう、僕はすごいいろんな人に飲んでもらいたいと思っていて、この慌ただしくて忙しいこんな世の中で、お茶でちょっと休憩、一服…すごい、“一服”っていう言葉が好きなんで、みなさんがその“一服”で心休めてもらえたらなって思っています。そして、そういう茶を常に作ろうとは思ってます。
お茶の話を「TOKYO TEA JOURNAL」 でもっと知る
このインタビューは、「観て飲む」お茶の定期便 "TOKYO TEA JOURNAL"に掲載されたものです。毎月お茶にまつわるお話と、2種類の茶葉をセットでお届け中。
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注文から購入、発送、到着まで心配りが行き届いています。茶もおいしくいただきました。
亀田文さんの面取り鉢と同時購入しました。形の可愛らしさと柔らかな感じが気に入り、実際手元に届き、やはり形の綺麗さ、可愛らしさに満足ですが、思ったより底面積が小さいので、薬味やタレ、プチ菓子(練り切り1つ)を入れるサイズ感で、ワンプレートに乗せる豆皿のようにも使おうと思っています。
亀田文さんの器は前々から購入を考えていて、今回決心して家族分購入しました。
本当に使い勝手がよく、なかなかこの深さでこの形は見かけず、和・洋・中・デザートまで、何にでも合わせられます。買って良かったと思える優秀な器です。
とてもしっかり梱包していただきあ、また適宜メールでのご連絡もあり、信頼できるお店でだと思います。
また、機会があれば宜しくお願い致します。
黒豆も生姜も香りや香ばしさが際立っていて美味しくいただいています。豆乳ティーにしても香ばしさが残って楽しんでいます。今後も購入すると思います。
待ちに待ったティーポットを購入する事が出来ました。
早速お茶を淹れてみました。
とても美味しく淹れる事ができました。
素敵なティーポットで大変気に入りました。
お茶好きの友人へのプレゼントで購入しました。
見た目の美しさはもちろん大きさもちょうどよくとても喜んでもらえました。
1日のなかで素敵なティータイムを過ごしてもらえそうです。
久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されていて、噛めば噛むほど口のなかに甘みが広がります。程よい柔らかさと粒々食感も最高です。今回は「はるもえぎ」と共にいただきました。
昨年、賞味期限前の値引きの時に購入しました。美味しかったので再購入。少しお高いですが非常に美味しく、緑茶と合わせると最高です。ケーキより糖分が少なく、タンパク質が取れるのも良いと思います。
私は毎朝、起床時に緑茶を飲むのが習慣になっています。当初は緑茶が飲めればそれでよかったのですが、見た目や雰囲気も含めてお茶の時間を楽しみたいと考えるようになり、素敵だなと思える茶器を探していました。そんな中、この急須を見つけました。
約180mlのお湯が入る容量があり、1人でコップ1杯分飲むのにちょうどいい大きさです。2杯目、3杯目を2人で分け合ってもいいし、同じデザイナーさんの小さな湯呑みなら60mlを3人分に分けて振る舞えます。
大きすぎず、小さすぎず、程よくミニマムな大きさが私の用途にぴったりでした。また、見た目はシンプルで美しく、手触りも良いです。お気に入りの急須です。
華やかさと爽やかさを兼ね備えた甘みのあるお茶。これだけで満足感があり、気分転換したい時などにチョイスしています。
お茶請けを用意するなら洋菓子にも合わせやすく、紅茶やコーヒーはちょっと重い…という時にも。
特に柑橘系など、香りの良いお菓子と合わせるとお互いが引き立つのでおすすめです
お店で頂いた香駿の冷茶が素晴らしく美味しく、茶葉によってこれほどまでに違うのかと、私の中での新たな扉が開いたお茶でした。
あの香りが忘れられないのですが、茶葉の量か、水なのか、自分で淹れるとなかなかあの美味しさにたどり着けずにいます。
通年販売のお茶ということもあり、ほぼ1年を通して楽しんでいます。
お茶だけでも美味しいですが、甘味とも塩味どんなお茶請けとも相性が良いです。
餡子系などの和菓子の美味しさを引き立て、バター系などの洋菓子にも負けない存在感。
にこまる玄米とも相性が良いのでおすすめです。
人を選ばないバランスの良さがあり、それでいて誰に出しても「美味しい!どこのお茶?」ときかれる確かさから、誰かに緑茶をおすすめしたり、贈る際にはこの茶葉からというひと品です。
コロンぽてっと、触り心地が良くて、丁度良いサイズの塩壺でした。少し黄味かかったベージュのお色にホッコリ癒されます。可愛さ満点のお品ですが、シンプルなデザインの為、どんなキッチンにも馴染んでくれるのではないでしょうか。私は出しっぱなしにして、ずーっと使い続けていきたいです。
こういったサブスクリプションの良い点は、お茶の選択に自分の意思が介在しないところだと思います。自分で茶葉を選ぶと同じような傾向になってしまいがちですが、普段自分では選ばないであろうお茶に自動的に出会えるのは、幅広く経験したい人には最適です。量と価格もちょうど良いです。
黒檀のお箸を使っていて、合う箸置きを探していましたところ見つけました。とても相性が良いです。大きさ、安定感、高さ かわいい要素。とても良いです!大切にします。
毎月届くお茶は、普段慌しく生活している私に、癒しの時間を与えてくれます。様々な香りや味に出会えるこのシステムも気に入っています。もし、聞いていただけるなら、煎茶のみのコースも作っていただけると有り難いです。煎茶の奥深さに気づけたのがこのサイトからだったので、今のコースに合わせて、煎茶のみのコースを作っていただけることをのぞみます。
お茶の風味とペアリングで季節を感じられ、冊子を読みながらほっとひと息つけるのが癒しになっています。TOKYO TEA JOURNALのおかげでこういう時間を自然と作れるようになりました。
昔、ここのお茶を頼んでて、辞めちゃったんですけど、やっぱり、また、ここのお茶が、恋しくなり、頼みたくなるくらい、美味しいんですよね。色々なお茶が、飲めるのが、いいんですよ。
記載されているように液だれはなく、気にせず安心して飲み物を頂けます。また通常の持ち手と比べ角張っているからか滑りずらく持ちやすいです。
濱岡さんの作品はどれも使いやすく、長く愛用できる品々ばかりです。
ちゃんとした茶器を使った事はなかったのですが、見よう見まねで冷茶を入れたピッチャーと茶杯を用意して毎日いただいてます。
茶杯は5、6口程の量なんですが、茶杯には氷を入れず、常にピッチャーで程よく冷えたものをいただけるので、じっくりとお茶を味を楽しめ、また素敵な雰囲気も味わえて、とても満足しています。
高橋さんのグラスは、円やかという表現が正しいのでしょうか、薄すぎも厚すぎもない絶妙な厚さと相まって、ガラスなのに持った感じや、口の当たるところに角というか硬さを感じない不思議な趣きがあるんですよね。とても気に入っています。
大きさも使いやすく、可愛くてなんと言っても素材感が好きです。焼き物などは写真と届いたときで印象が違う事もありますが、イメージ通りでした。形もカワイイので色々活躍しそうです・