- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 四十沢木材工芸
- 阿部春弥
- 天野千香
- 荒賀文成
- 安齋新・厚子
- 飯高幸作
- 石田誠
- 伊藤萠子
- 稲村真耶
- 入江佑子
- 色原昌希
- Eliu
- 淡海陶芸研究所
- 大江憲一
- 大澤知美
- おじろ角物店
- 小野陽介
- 樫原ヒロ
- 加藤かずみ
- 紙上征江
- 亀田大介
- 亀田文
- 北井里佳
- 黒川登紀子
- 光泉窯
- 児玉修治
- 小林裕之・希
- 小宮崇
- 後藤睦
- 後藤義国
- 齋藤有希子
- 作山窯
- 酒匂ふみ
- SHISEI
- 清水なお子
- シャンブリートリオ
- 秀野真希
- 松徳硝子
- 白鷺木工
- 須原健夫
- 瀬戸國勝
- 千田稚子
- 相馬佳織
- 高木剛
- 高橋禎彦
- TATA pottery studio(田中大輝)
- 多田佳豫
- 只木芳明
- 田中大輝
- ちいさな手仕事
- 蝶野秀紀
- 塚本友太
- とりもと硝子店
- 土井善男
- 中里花子
- 中原真希
- 中村譲司
- 中村豊実
- 萩原千春
- 畠山雄介
- はなクラフト
- 濱岡健太郎
- 林沙也加
- 広末裕子
- フじイまさよ
- 藤村佳澄
- 船串篤司
- 古谷宣幸
- 文山窯
- 堀宏治
- 三浦ナオコ
- 水野悠祐
- 光藤佐
- 南裕基
- 三輪周太郎
- 三野直子
- 村上雄一
- mrak
- 村田匠也
- 森岡希世子
- 山田哲也
- 横山拓也
- YŌKI
- 李荘窯
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 渡辺キエ

わたしの茶道具「あのお茶を淹れる時にはあの道具で」藤永絵美子さん
2021年10月08日

by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。
奈良で中国茶の淹れ方や茶器のしつらえを教える藤永絵美子さんは、お茶を愛する心から生まれた様々な茶道具について教えてくれました。
あのお茶を淹れる時にはあの道具で
茶室の布が奈良の蚊帳を茶殻で染めたもの。正面には茶殻で作った画の作品。茶席に茶布を敷いています。 お茶会やお稽古などでは、お茶の香りや味を引きだしてくれるもの、その場所や時間にあったもの…と、まっさらなキャンバスに一つ一つ絵を描いていくように丁寧に道具を選びます。
一方で自分や家族のためにお茶を淹れたりする時に自然と手に取る茶道具もありますが、中には晴れの舞台と日常の空間、そのどちらにもよく登場する道具たちも。
まずは、「茶布」と呼んでいるオリジナルの茶道具についてお話します。 茶を学んで茶を作る人たちに出会うごとに、茶の葉がどんどん愛おしくなりました。淹れ終わった茶の葉を乾燥して残していて、いつかこれで染めが出来たら…と考えていたんです。
そんな時に友人のアリサト工房さんが染織を手掛けるようになり、彼女に作品を作ってもらうようになりました。 そして、ここ10年間、毎年6月に京都の吉田神社で開催される「吉田山大茶会」で「茶布茶会」として作品を使い、そのお茶をお淹れしています。
お茶の色を写しとった糸や布で作られる小道具はあたたかみがあり、そこにあるだけで心が落ち着きます。どんな時にもそっと馴染んでくれる「茶布」はお茶の時間に欠かせない道具です。
そして、わたしはお茶を淹れる時、自然をいただいているということをいつも心に留めたいと思っています。そのためにそっとそばに置いておきたいのが、自然からいただいたものたちです。
海や川に行った時に拾った石ころや流木、庭に落ちていた枯れ枝や木の実。それらを主役にして茶席に設えることもありますが、大抵は茶杓や茶杓置きなどの小道具としてそっと静かに佇んでいます。
目立たないけれど、自然の気が確実に力を与えてくれるのです。 また、自らの手で作った茶道具たちもあります。
茶道具作りは小学生の子どもたちのお稽古の中でずっと行っており、その度に子どもたちにはお茶の知識や淹れ方ではなく、自分たちの感覚でお茶を感じていって欲しいと願っています。
この感じることが大人になってもお茶を好きでいてくれることに繋がれば嬉しいのです。 そのためお稽古ではあらゆる感覚を使ってお茶に触れていきます。道具を作ることはその一部。
すでに8年(コロナで昨年からお休み)になりますが、娘が作った道具たちはいろいろな思い出とともにあります。
この道具を借りてお茶を淹れる時、一人の大人として大事なことを子どもたちに残していきたいという気持ちで背筋が伸びます。
最後は、作家さんの作品展で行うお茶会で作ってもらった道具。奈良のギャラリー「空櫁」さんで行われた生形由香さんの作品展で作っていただいたものです。
茶会のために道具を作っていただけるという有難い経験は、道具を作られる方の作品への姿勢や思いを深く知ることが出来ます。それを茶会の中で伝えていくのですが、不思議とその道具を手にした時に「あぁ、これはこのお茶だなぁ」と浮かんできます。
その後もあのお茶を淹れる時にはあの道具で、と自然と思うのです。
囍茶(きちゃ) 藤永絵美子さん
中国を訪れた時にいただいた一杯のお茶に感動し、茶を中心に喜び集まる空間を作りたいと2005年に囍茶(きちゃ)を始める。奈良の自宅での茶稽古を中心に、出張でも稽古や茶会を行う。Instagram:@kicha_emiko
他の記事をみる
わたしの茶道具
煎茶堂東京スタッフ、他クリエイター・アーティストが惚れ込んだ茶道具をご紹介!
関連記事
-
【私の茶道具】タフで美しい道具 - POTS ディレクター 星野綾佳
2025年06月23日
-
【私の茶道具】山下眞喜さんの湯呑み - お菓子研究家 本間節子
2025年05月26日
-
【私の茶道具】年代物の鉄瓶 - 素果子 店主 半田葉子
2025年04月24日
-
【私の茶道具】寒川義雄さんの茶器 - 北白川糕糰店 江彦
2025年03月24日
-
【私の茶道具】李朝・高麗の設え - 陶芸家・茶藝師 齋藤有希子
2025年02月25日
-
【私の茶道具】松村淳さんの茶杯 - Chayo Tea Gallery 鐘書瀚
2025年01月23日
-
【私の茶道具】NRCERAMICSのカップ - MIKU FUKAMITSU デザイナー 深光未来
2024年12月23日
-
【私の茶道具】竹の茶漉し - 煎茶堂東京 ティーコンシェルジュ 古川千鶴
2024年11月25日
茶漉しを洗うのが苦手で、お茶を入れることにためらいがありましたが、この急須は茶漉しが浅く洗いやすい。本体も蓋も凹凸が少なくて洗いやすく楽に清潔に保つことができ、お茶を入れるハードルがぐんと下がりました。
二級品を購入しましたが、正直私にはどうしてこれが二級なのかがわからないレベル。大事に使っていきたいです。
このコップをメールで見て一目惚れして即購入しました!何より乳白色の色味が好み過ぎて…サイズも60mlって知った時はちょっと小さいかな?とも思ったんですが煎茶堂東京さんの透明急須で丁度2人分になって、1煎目を2人分作ることが出来るのでとても重宝しています。色味がランダムなので欲しい色味が来るかどうかは運要素強いですが買う価値ありです。
自分用に購入したものを長年愛用していますが、耐久性が良く汚れも目立ちにくいです。友人にも勧めたく、購入しました。贈り物としても高級感がありとても良いです。
芳ばしい香りがとても良いです。味も深みがあり、気持ちを落着けたい時に飲みたくなります。何杯かいただいてから、にこまる玄米を足して飲むのが好きです。
最後まで美味しくお茶が頂けます。
同僚にプレゼントしましたら、センスが良いとのお言葉を頂き嬉しく思ってます。大変喜ばれますよ。お勧め致します。
毎月3種類のお茶が楽しめます。
6月は和紅茶、新茶、ほうじ茶の3種類でした。
スモーキーほうじ茶は、想像以上に燻製の香りが漂い、味はさっぱりしていて美味しかったです。
来月も楽しみです。
定期便が届いた日、中に入っていた新茶を家族と一緒に飲みました。その日は皆でとても疲れて夕飯もほとんど喋らず食べましたが、新茶を飲んだ後「なんだか元気が出た〜」と言って皆笑顔に。「また飲みたい」とリクエストされました。
香りも爽やかで甘味もあってとっても美味しかったです。
オーバル型の木皿が欲しくて探しておりましたら、タイミングよくこちらのお店で素敵なお皿に出会いました。美しいし、軽くて洗いやすいし、
購入して本当に良かったです。
大切に使わせて頂きます。
毎月、3種類の日本茶が届きます。産地や製法によって、味が違うのがおもしろかったり、和紅茶や烏龍茶などもあったりと、日本茶が身近になりました。
いれる時間から、香りや色を味わって、飲んで癒されてます。
普段から何の気なしに頂くお茶ではありますが、普段使いの域を出ないのもお茶だと思います。
お接待で頂くお茶の美味しさに感動するも、なかなか好みのお茶探し迄はたどりつけず…。
でも、このtokyo tea journal 毎月楽しく3種類お試しでき、気に入れば購入も出来るので、美味しいというレビューだけど…どうかなぁ?や、買ってみたけど口に合わない〜の心配もないのが素敵です。
更に届いたお茶とのマッチングや説明まで綺麗な写真や絵も添えられた冊子も届き、至れり尽くせりです。
こんなに大切に届けて頂け、自分好みのお茶に出会える、毎月の楽しみです。
毎月季節に合わせたお茶が3種類届くので楽しみにしています。煎茶、ほうじ茶、和紅茶など、おいしさの発見があります。日常使いではついつい一杯分を少な目で飲みがちですが、適量(思っているよりかなり多め)の確認もできます。路面店にもぜひ伺いたいと思っています。海外の方々にも日本茶のおいしさをアピールしてほしいです。
毎月ちょっとした小話とお茶と何をあわせるか、のコラムがついており、一緒に届くお茶をどう、なにとあわせて飲もうか…と楽しんでいます。日常の中のつかの間のゆったり自分時間を作るのにとても役に立ってくれています!これからも楽しくお茶生活できたらと思います!