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【私の茶道具】李朝・高麗の設え - 陶芸家・茶藝師 齋藤有希子

2025年02月25日

by 編集部 煎茶堂東京

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

李朝・高麗の設え-陶芸家・茶藝師 齋藤有希子

一枚の分厚い木材からくりぬいた素朴な表情の李氏朝鮮時代の木盆は、お茶会の設えで愛用しています。茶葉を見せる茶荷をいくつか並べてお客様にお見せしたり、蓋碗や絞り出しなどの茶器を置いて茶藝をしたりと、一体感を出してくれる道具です。

盆の一番奥に置いてあるのは、同じく李氏朝鮮時代のもので、朝鮮飴に紋様を打ち込みするのに使われていた餅形というもの。色んな紋様があって、私はこの餅形を茶藝の時に使う蓋置として愛用しています。

最後は、手前に置いた高麗時代の砂張(銅を主とし錫を含む合金)でできた匙。当時、薬を調合するのに使われていたのではと言われています。かなり大きな匙ですが、茶藝の際に月光白や生普洱茶など、がさっとした大葉種の茶葉に茶通(茶匙)として使ってみたりしています。設えの中に加えると、存在感があっていい味わいを出してくれるんです。

陶芸家・茶藝師 / 齋藤有希子

陶芸家。中国国家資格である中級茶藝師。土浦にて、自身の作品を使った中国茶のサロン「馬日月茶」を運営する。趣味は乗馬。

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