6,000円以上で送料無料!平日9時までの注文で当日出荷。金(9時以降)~日祝は翌営業日発送。

【私の茶道具】寒川義雄さんの茶器 - 北白川糕糰店 江彦

2025年03月24日

by 編集部 煎茶堂東京

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

寒川義雄さんの茶器-北白川糕糰店(こうだん)江彦

最初に入手した寒川さんの作品は、小さな蓋碗。

かなり小振りで、少量でいくつかの種類のお茶を飲みたい日にぴったり。つまみに砂が入っている様子と、微々たる⻘みを帯びる灰白、そしてその十分な技量からはみ出る無作為な歪みは、昔地元の豆ドウジャン漿を売る朝食屋台で使われてきた、時代不明のお碗を想起させます。

月白の茶杯は、焼成時期によって造形と色合い・透明感、貫入が違いますが、いつもその清らかで落ち着く佇まいに惹かれます。

手に持つと程よい重みがなんとも心地よい。個体差もありますが、基本的に香りがよく残る性質で、味覚・嗅覚・触覚を同時に満たす道具として、愛用しています。

北白川糕糰店(こうだん)/ 江彦(こう・げん)

1994年、江蘇省江陰生まれ。近世東アジアにおけるお茶の歴史的交流を研究し修士号を取得。現在は京都で「北白川糕糰店」を営業。

関連記事