- 読みもの
- お買いもの
- TTJ
- 東京茶寮
- 私達について
-
作家名一覧
- 煎茶堂東京
- 小野陽介
- 高木剛
- 森岡希世子
- 石田誠
- ちいさな手仕事
- 光藤佐
- 須原健夫
- 淡海陶芸研究所
- 千田稚子
- 中村譲司
- 北井里佳
- 齋藤有希子
- 酒匂ふみ
- 秀野真希
- 林沙也加
- 作山窯
- 中里花子
- 村田匠也
- 荒賀文成
- 水野悠祐
- 南裕基
- 只木芳明
- 色原昌希
- 小宮崇
- 飯高幸作
- 色原昌希
- 三輪周太郎
- 横山拓也
- 亀田文
- 亀田大介
- 中村豊実
- 高橋禎彦
- SHISEI
- 松徳ガラス
- 村上雄一
- 黒川登紀子
- YŌKI
- 加藤かずみ
- 瀬戸國勝
- 阿部春弥
- シャンブリートリオ
- 入江佑子
- 三野直子
- 古谷宣幸
- 渡辺キエ
- 後藤睦
- 三浦ナオコ
- 濱岡健太郎
- 山田哲也
- WASHIZUKA GLASS STUDIO
- 李荘窯
- おじろ角物店
- 船串篤司
- はなクラフト
- 光泉窯
- 萩原千春
- 藤村佳澄
- 中原真希
- 堀宏治
- 広末裕子
- 文山窯
- 伊藤萠子
- 竹下努
- 角田清兵衛商店
- Eliu
- 紙上征江
- 天野千香
- 相馬佳織
- 四十沢木材工芸
- 水野悠祐
福田里香「カリッとろっ絶品カヌレを粉引きの器で」私が器を使うなら vol.024
2023年03月01日
by 煎茶堂東京編集部
使う人によって、全く違う表情を見せるのが、器の面白いところ。一緒に使うカトラリー、テーブル、部屋に入る光の加減……。もちろん、どんなスイーツやお料理を載せるかもその人のチョイス次第。
煎茶堂東京オンラインで販売している器やカトラリーを、菓子研究家・福田里香さんに使っていただきました。
カリッとろっ絶品カヌレを粉引きの器で
荒賀文成(あらが・ふみなり)さんの「ヒビ粉引き取り皿」で、COFFEE KIOSK ROASTERの「カヌレ」をいただきました。
Cannele(カヌレ)はフランス・ボルドー地方の伝統菓子です。だから、とても西洋的なかわいいフォルムだと感じていましたが、それは思い込みでした。
和の器に盛り付けたら、するとどうでしょう。途端に黒砂糖系の和菓子のようにも見えてきました。そう、カヌレ型の紋様は、日本の伝統柄「菊文様」にそっくりです。特に真上から見ると「菊文様」にしか見えません。
ふたつの類似するデザインの源流は一体何処から来たのだろう?……そんなふうに、思考をうんと遠くに飛ばせるのが、よいお茶の時間なのだと思います。
「ヒビ粉引き取り皿」を真上から見たところ。
ほぼフラットな底面なので盛り付けやすく、直径13cm、高さ4cmと使いやすいサイズ感が魅力。不規則に入る貫入(ヒビ模様)や釉薬の流れはそれぞれ異なり、1枚として同じものはなく窯変の美を感じます。
底面にはかわいい目跡(めあと)が4つ。目跡とは、火入れをする際に溶けて流れた釉薬が窯板に溶着するのを防ぐために、陶磁器と窯板の間に嚙ませた粘土の跡のこと。李朝の器等にも見られる、古来から続く焼成法です。
高台の内側にも釉薬が掛けられた裏面。表面と同様に、1枚として同じ景色のものはなく、無作為の美を感じます。
coffee kiosk roasterのカヌレは、外側のカリカリに焦げた味わいと、モチモチでとろりと柔らかい生地の対比が絶妙でとてもおいしいんです。
焦げが特徴のお菓子ですから、同じく火の入った煎茶堂東京の焙じ茶『「やぶきた」シングルオリジン棒ほうじ』がよく合います。熱湯で、しっかり1分ほど置いていただくのがコツです。
今回使用した器
今回使用したお茶
COFFEE KIOSK ROASTER「カヌレ」
価格 | 380円(税込) |
販売期間 | 通年 |
販売場所 | 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-6-7-1C |
営業時間 | 月曜、水曜-金曜 9:00-18:00 土曜 10:00-17:00 火曜、日曜、祝日休み |
URL | bagn-coffeekiosk.com |
福田里香(ふくだ・りか)さん
菓子研究家。武蔵野美術大学卒。『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『民芸お菓子』(Discover Japan)など料理・お菓子に関する著書多数。Instagram:@riccafukuda
こちらのページでご紹介した商品関連記事
-
福田里香「老舗のフルーツサンドを煎茶でいただく」私が器を使うなら vol.039
2024年08月02日
-
福田里香「和菓子とお茶で、夏の猛暑を涼やかに」私が器を使うなら vol.038
2024年07月01日
-
福田里香「小鳩がとまる小枝の小皿で、お茶タイム」私が器を使うなら vol.037
2024年05月20日
-
福田里香「春はあけぼの お茶と苺 いとをかし♡」私が器を使うなら vol.036
2024年04月22日
-
福田里香「和紅茶にはシンプルなバターサブレを。」私が器を使うなら vol.035
2024年02月07日
-
福田里香「Happy Holiday Weeksの緑茶とお菓子」私が器を使うなら vol.034
2023年12月04日
-
福田里香「銀彩の器にころがす、秋のくるみ菓子」私が器を使うなら vol.033
2023年11月07日
-
福田里香「焼きの美しい菓子は、彫りが美しい器で」私が器を使うなら vol.032
2023年10月19日