
贅沢に、大胆に使いたい。荒賀文成さんの作品
2022年12月23日

by 煎茶堂東京編集部
京都で生まれ育った、陶芸家の荒賀文成(あらが・ふみなり)さん。現在も京都に住み、国宝・重要文化財に指定された「岩清水八幡宮」の参道入口に工房「荒楽窯」を構え、作陶を続けています。
今回は、私たちが思う作品の魅力と、おすすめの使い方をお伝えします。
販売開始:2022年12月28日(水)8時
荒賀文成について
「茶杯」
中国茶用に作られた茶杯。中国茶だけでなく、玉露などのお茶を少量嗜むのにもいいサイズ。そのなめらかさが目を引く荒賀さんの「粉引(こひき)」は、温かみのある白を感じます。きっと、煎茶の淡い水色を綺麗に映してくれることでしょう。
「茶碗」
シンプルな形の「茶碗」は、飽きのこないさっぱりとしたシルエット。こちらでもやはり、粉引の良さが存分に表現されていると感じます。ぷっくりとした縁は、テーブルに置いても、手で持って見ても、心地がいい。
大きな手のひらのような安心感が、きっとお米を美味しく感じさせてくれるに違いありません。
「5寸馬盥皿」
バイヤーが一番最初に出会った「5寸馬盥皿」。この器、とにかく使い勝手がいいんです。ポテトサラダなどの副菜にも、ちょっと軽めのお昼にも。この前、カルビクッパをこの器で食べたら深さもちょうどよく、いつものどんぶりで食べるよりも美味しく感じたのだとか。
「5寸ヒビ粉引きつば皿」
使いやすいサイズと言われる、5寸の器。リムがキュッと上がって、他の器とは違い、貫入が入っているのが特徴です。荒賀さんの新作として、新登場しました。
見込み(器の内側の部分)の表情もさることながら、裏側も魅力的。
釉薬の垂れ具合や土の表情が相まって、有機的な景色を見せてくれます。
潔く、見込み部分にお菓子をひとつ。同系色の素朴なお茶菓子も、こんなに素敵に見えるのは器のもつ力にありますね。(茶杯も先ほどご紹介した荒賀さんの作品です)
「ヒビ粉引き 取り皿」
「5寸ヒビ粉引きつば皿」と同シリーズの新作からもうひと品。
釉薬の垂れ具合や土の表情が相まって、有機的な景色を見せてくれます。
潔く、見込み部分にお菓子をひとつ。同系色の素朴なお茶菓子も、こんなに素敵に見えるのは器のもつ力にありますね。(一緒に合わせた茶杯も先ほどご紹介した荒賀さんの作品です)
「6寸つば皿」
最後にご紹介するのは、デザートにもお料理にも使える「6寸つば皿」です。先ほどの「5寸ヒビ粉引きつば皿」と、サイズ・釉薬が異なる作品。
リムが大きいので、見込みの部分に合うように盛り付けすると、自然と綺麗に盛り付けられます。
釉薬の色に合わせて白いケーキも、ぴったり。
逆に、濃い色を合わせると器とのコントラストが楽しめます。贅沢に、大胆に使って欲しい一枚です。
販売開始:2022年12月28日(水)8時
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。公式サイト:https://www.odd.holiday
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