
シンプルな中に、作り手の勢いがある。古谷宣幸さんの作品。
2022年11月11日

by 煎茶堂東京編集部
滋賀県甲賀市で作陶する陶芸家・古谷宣幸(ふるたに・のりゆき)さん。海外での作陶も経験して、釉薬の自然な風合いを生かしたシンプルな和の器を作陶されています。
今回は、そんな古谷宣幸さんの作品「湯呑」「湯冷し」の魅力やおすすめの使い方をお伝えします。
販売開始:2022年11月16日(水)8時
古谷宣幸について
「湯呑」
古谷さんの「湯呑」には、シンプルさの中に勢いがあります。それは、釉薬の自然なかすれや垂れ、素地の力強さから感じる「スピード感」にあるのではないでしょうか。
「湯呑」というと、ほっこりとした印象のものも多いのですが、「自然と同じく、器もどれ一つして同じものはない。」そう言われているようなダイナミックさがあります。
「湯呑」の容量は8分目まで入れて約140ml。温かいうちに飲みきれて、ちょうどいいサイズです。大きな急須でお茶を作ると湯呑に全て入らないことも。残ったお茶は急須に残さず、湯冷しに注ぐことで、急須の中で抽出されすぎるのを防ぎます。
「湯冷し」
「湯呑」と同じ素材&釉薬の「湯冷し」。ころんとしたシルエットにしっかり角度のある注ぎ口が特徴です。水切れもよく、ぽたぽたとしたたることもありません。
「湯冷し」はその名の通り、お湯を冷ますもの。熱湯のお湯を湯冷しに入れて冷ましてからお茶を淹れると、柔らかで美味しいお茶に仕上がります。「湯冷し」に抽出したお茶を注いでから、数人で分けることにも使えます。
熱いほうじ茶を湯冷しに注ぎ、お茶請けと湯呑を一緒にお盆に乗せたら、あっという間に素敵なお茶時間。ふぅふぅ。と冷ましつつ、湯呑で手を温めながらお茶を飲むのは冬の醍醐味ですね。
販売開始:2022年11月16日(水)8時
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday
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