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お茶の香りを、色を味わう。古谷宣幸「粉引煎茶盃」
2023年10月19日
by 煎茶堂東京編集部
滋賀県甲賀市で作陶する陶芸家・古谷宣幸(ふるたに・のりゆき)さん。海外での作陶も経験して、釉薬の自然な風合いを生かしたシンプルな和の器を作陶されています。
現在お取り扱いがある作品の他に、今回は新しく「粉引煎茶盃」の「筒型」と「平型」が仲間入りしました。
どちらも、私たちの希望で作っていただいた作品です。ディテールをご紹介します。
この小ぶりさが、今の気分。「粉引煎茶盃」
師である中里隆氏の影響で、唐津や中国、李朝、高麗系の焼物の系統を汲む古谷さんの作品。
滑らかな粉引の景色が特徴で、その形作りには土の素材感を感じられるようなダイナミックさが宿ります。
現在お取り扱いしている「湯呑」は、直径75mm、高さが80mm。容量150mlほどのサイズ感です。普段個人的にも愛用しており、起き抜けの白湯を飲むのにちょうど良く使っています。
今回リクエストしたのは、「お茶が美味しく感じられる」杯と、「お茶が美しく見える」杯の二種類。
たまごのような形をした「筒型」と、盃のように口が大きく開いた「平型」を作っていただきました。
「筒型」は、なるべく温度を逃したくない時、香りを楽しみたい時におすすめです。手のひらに収まり、手の小さい人も片手で持てるくらいのサイズ感。
対して「平型」は、お茶の美しい水色を眺めるのに最適です。古谷さんの作る釉薬はニュートラルな白〜やや青みがかった白なので、緑茶を注ぐのにはもってこい。
玉露や深蒸しなど、綺麗なお茶を目でも楽しむことができます。
春先や朝方など、お茶の温度が冷めても美味しい季節におすすめです。
粉引の器に共通して言えることですが、お茶や汁物を入れて置いておくと、一時的にシミのようなものが生まれます。初めて見る方は驚いてしまうかもしれませんが、ちゃんと洗って風通しの良いところで乾かすと、元に戻ります。
そうした理由から、冷蔵庫での保存や長時間の放置は控えていただくのがベター。
「粉引煎茶盃」は、お揃いの「片口」と合わせるのもおすすめ。小ぶりな杯にお茶を注ぐと、なんだかいつものお茶も特別な感じに。お茶のある日々をもっと豊かにしてくれるに違いありません。