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お茶菓子に、おつまみに、トッピングに。竹下努「青白磁豆皿」
2022年02月25日
by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
李朝作品のエッセンスをふんだんに取り入れて作られる、陶芸家・竹下努さんの器。静かで端正な印象がありながらも「日本の食卓に馴染むように作っている」と話します。
今回は、竹下努さんが制作する「青白磁豆皿」の魅力と、実際に使った時のイメージについてご紹介します。
販売開始:2022年3月2日(水)11時
竹下努さんについて
竹下努「青白磁豆皿」
中学生時代の先生の影響で陶芸の世界に入った竹下さん。思わず目を引いてしまう現在の作風について伺うと、三島や粉引から、李氏朝鮮時代の白磁の魅力にたどり着いたと教えてくれました。
白磁に「冷たくて面白みのない」印象を持っていたところから深く掘り下げていくうちに、李氏朝鮮時代の白磁や、それらをベースにして作られた三島や粉引(その中でも“柔らかく土っぽい作品”)が、竹下さんの目にはとても魅力的に映ったのだそう。
今回、そんな竹下努さんの作品の中から、煎茶堂東京がセレクトした「青白磁豆皿」は4種類。「輪花」「八角」「絞り」「木瓜」は、それぞれ形とテクスチャーも異なります。
「輪花」は8枚の花弁にツヤの表面。豆皿の小さなサイズも相まってかわいらしい印象のある一品です。玉露の茶殻をこの「輪花」にのせて、粗塩を振って味わいたい。
「八角」は立ち上がった8つの面がオーバルの形で形成されています。こちらも表面の仕上はツヤがかった釉薬。
「絞り」は4種類の中で一番目を引く装飾です。ご自身の食器棚にシンプルな器が多い方にもおすすめ。溝の部分に溜まった釉薬の具合や、その凹凸による陰影が食卓に表情を出してくれるのではないでしょうか。
「木瓜」は唯一テクスチャーにざらつきのあるもの。触感に引っかかりがあると、あたたかい印象が。竹下さんが言う白磁の「柔らかい印象」が、より味わえる一品です。
料理が映える豆皿は、様々な使い方が。
フードスタイリスト・鈴木愛さんに、「青白磁豆皿」のおすすめな使い方について教えてもらいました。
「バラバラで使うのもいいのですが、とても素敵な豆皿なのでおつまみの盛り合わせが思い浮かびました。」
「この「絞り」は縁が立ち上がっているので、少しなら汁気のあるものものせられます。白子に焼き目をつけたものにポン酢をかけて、「木瓜」には百合根の素揚げに塩を振っただけ。
こうして豆皿に少量盛って出すと手の込んだ感がでますが、和えるだけとか焼くだけ、揚げるだけで作れるおかずです。」
「次は、豆皿に練り切り。小さい器と大きな抹茶椀のバランスがかわいいですよね。シンプルなデザインの練り切りに、少し装飾のある「輪花」のデザインがピタッとハマっているかなと思います。」
「また、季節の果物とジンと炭酸で一杯という時に、こういう豆皿は重宝します。
春はいちごや柑橘、夏は桃やすいか、秋はいちじく、冬は柚子やレモンとか。スーパーに並んでいる果物の果汁と果肉をそのままドリンクにしてみるのはどうでしょうか。
お皿はなんでもいいと思いますが、サイズ的には豆皿ですよね。今回はかぼすにしてみましたが、お気に入りのグラスと一緒に味わって欲しいです。」
「あとは、こんな風に晩酌のお供に小さいサイズの器を使うことって多いですよね。
ナッツにハーブ塩とスパイスを混ぜてピリ辛に仕上げました。」
「最後に紹介するのは、トッピング用に別盛りする使い方です。お茶漬けをかき込んだ後のおつけものが大好きなのですが、「青白磁豆皿」は名前の通り青みがかった釉薬なので、柴漬けを選んでみました。」
「豆皿って小さいし色々コレクションしてしまうのですが、使い道もたくさんだから好みのものに出会ったらついつい買ってしまいますね。」
販売開始:2022年3月2日(水)11時
スタイリング:
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday
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