
お昼はお茶に、夜は晩酌に。南裕基「茶托」
2022年02月10日

by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。よく飲みよく食べよく眠る。好きな食べ物は「豆花」。突拍子もなく大きい声で歌うのが好き。朝に弱いけど早起きに憧れます。
シャープな線と手仕事の温かさが同居する南裕基さんの木工作品。その上品なラインは、南さんの琴線に引っかかった寺院などの建築物からインプットを得ることも。
今回は、南裕基さんが制作する「茶托」の魅力と、実際に使った時のイメージについてご紹介します。
販売開始:2022年2月16日(水)11時
南裕基さんについて
南裕基「茶托」
今回ご紹介する「茶托」は、楓・クルミ・黒の3種類です。
中国茶に興味を持つようになってから、台皿や茶さじなど、茶道具にまつわる作品の制作が増えていったという南さん。ひとつひとつ手で掘っている茶托は、同じ木という材料から作っても木の個性は様々だと話します。
並べてみると、その表情は一目瞭然。
比較的色の明るいものが楓、色が深いものがクルミ。
それぞれに、使い込んでいくとまた違った雰囲気になっていくのだとか。「育てる」感覚も楽しそうです。
内側の花びらが膨らんでいる部分は、彫りによって光に当てた時の柔らかい印象を楽しんで欲しい。対して、テーブルに接地する面と側面のコントラストもこの「茶托」の特筆すべきポイントです。
表も裏も味わい深い。目で愛でて、指先で触って楽しい一品です。
お茶の時間も、それ以外も。
フードスタイリスト・鈴木愛さんに、「茶托」の様々な使い方について教えてもらいました。
「まずは、シンプルに茶杯をのせて使ってみるとこんな感じです。背の低いもの、高いものと合わせてもそれぞれ綺麗に見えますね。
お客様がいらっしゃった時にお出しするのはもちろん、自分でお茶を飲むときに茶托があると特別な感じがしませんか?」
「茶托としてももちろん使えますが、こんな使い方はどうでしょう?晩酌のお供におつまみをちょっとだけ小さいカップに盛って、茶托にのせてみました。
陶器や磁器もいいけれど、ガラスの異素材と合わせるとそれぞれの素材の良さが引き立つ気がします。」
「あとは、豆菓子や干菓子を直接のせてお皿のように使ってもいいのかなと。形がかわいらしいので、シンプルなおやつがピッタリ合います。」
販売開始:2022年2月16日(水)11時
スタイリング:
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday
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