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わたしの茶道具「家族みたいに、気づいたらずっと側にいた。みたいな存在」季節といなり 豆椿 オーナー/細井久美子さん

2021年11月04日

by 煎茶堂東京編集部

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

大阪・箕面で季節ごとに変わるいなりを提供する「季節といなり 豆椿」オーナーの細井久美子さんは、長い間愛用しているマグカップについて教えてくれました。

家族みたいに、気づいたらずっと側にいた。みたいな存在

私のお店「季節といなり 豆椿」は、「いなりを通して季節と出合う」をテーマにしたいなりのお店です。お店ではこの9月から中国茶を淹れるようになり、茶葉をお見せするのと湯呑みに注ぐのをお客さまの前でするようになりました。

目の前でお淹れすると、茶葉を匂ってもらった時に空気が緩むのが分かるんです。ひとりで来られてる方だと特にそう。そこから会話が生まれたり、お茶を淹れた時にまた広がったりして、最近はお茶の香りがもたらす効果を強く感じています。

このカップは15年くらい前にアーティストのライブを観に東京に行った時、近くにあった雑貨屋さん「Ekoca」で目が合って購入した熊田恵子さんの作品です。

この頃は、器に興味を持ち出した頃でもあったので、アンテナが立っていたのかもしれません。旅の想い出を日常に取り入れたくて旅先で器を手に入れることが多いです。

毎朝このカップを使っていて、飲むものはその日の気分でさまざま。ほうじ茶や紅茶、水や白湯の時もあります。この夏は水出しの麦茶を好んで飲んでいました。時間のない日は部屋にまで持って行き、飲みながら準備する時もあります。

肉厚な手触りと重さがほっとするカップ。道具って使っていくうちに距離が縮まって、新たな使い方や魅力に気づいたりするもの。そこが愉しい所でもあるのですが、このカップはそういうところも越えて、家族みたいに、気づいたらずっと側にいた。みたいな存在になっています。

「季節といなり 豆椿」オーナー
細井久美子さん

大阪・箕面で「いなりを通して季節と出合う」をテーマにしたいなりのお店「季節といなり 豆椿」を営む。季節の食材を使った四季を感じるいなりが人気。 Instagram: @mametsubaki_inari

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