わたしの茶道具「道具から感じるのは物語のある素材や創る工程の独自性」ホリスティックアロマセラピスト/松浦希未子さん

2021年10月07日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。よく飲みよく食べよく眠る。好きな食べ物は「豆花」。突拍子もなく大きい声で歌うのが好き。朝に弱いけど早起きに憧れます。

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

「彩りを添える 香りを添える 想いを添える」をコンセプトに香りのアイテムを作るSOÉLU(ソエル)の松浦希未子さんは、静かなお茶の時間によく似合う茶道具を教えてくれました。

道具から感じるのは
物語のある素材や創る工程の独自性

仕事柄、ハーブティーを淹れる事が多いのですが、出野尚子さんの中国茶オンラインレッスンを通して、お茶の時間というものがより豊かで幸せな存在となりました。

尚子さんのチャーミングな声や所作が心に沁み渡り導いてくれるのは、仕事前の瞑想の時間だったり、大切な人と愉しむ時間だったり。

その時間ごと心静かに味わうと、クリアになっていく感覚がよく分かるのです。それは、水や鳥の声、湯気の温かさ、湯で解けてゆく茶葉の姿と香り、産地や発酵による味わいの違いなど様々。

中国茶をとにかく美味しく飲む為の工夫や、そして何より密かに私が一番気に入っているのは、自由でおおからなしつらえです。

蒸留した黒文字の枝は茶通に。茶則は子供と海で拾った貝殻、蓋置には宝物にしていたまあるい石を、そして蚤の市で出逢った古道具たち。

何を合わせようか見立て選ぶ時間は、物の持つ思い出と共にお茶への幸福度を高めてくれます。

卉奏(きそう)の店主である創作家・篠原智之さんの、静謐な空間で優しく灯る「朔浮かべ」に出逢った時は、まさしくその温かな時間ごとお茶と共に過ごせるんだろうなと感じ、ずきゅんとときめきました。

茶香炉の他ポットウォーター、アロマディフューザーとしても使える朔浮かべは、時にお客様の前に自慢げに登場させたりしながら、日常のあらゆる場面で夢心地な気持ちをもらっています。

そして茶盤には王様の座布団みたいな、うっとりするdona ceramic studio 入江佑子さんのプレートを。

佑子さんの自然界から受けるインスピレーションから生み出される形は、見て触れて心癒されるものから、時空を超えた神々しさを感じ拝みたくなる様なものまで非常に多彩。茶壺の他、お菓子やジュエリーを乗せても素敵な佇まいです。

敬愛するお二人から共通して感じるのは、情景が浮かび上がってくる様な物語のある素材や、創る工程の独自性。

物に込めた想いと、温かいお人柄が伝わる温度感。これからも使う度に充足感を味わえると思うと満ち足りた気持ちになります。

SOÉLU
松浦希未子さん

ホリスティックアロマセラピスト。植物のもつエネルギーと香りを合わせ、天然香水をはじめとした香りのアイテムの他、プライベートセッションから生まれる想いに寄り添える御守りを創作。Instagram:@soelu57

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