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作り手のことば「経年を感じる美しさ、自然の美しさ、朽ちる儚さが好きです」陶芸家・亀田大介さんインタビュー

2021年12月10日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。よく飲みよく食べよく眠る。好きな食べ物は「豆花」。突拍子もなく大きい声で歌うのが好き。朝に弱いけど早起きに憧れます。

大分県別府市にて夫婦で作品づくりを行う亀田大介さん。もともとは福島で家業を継ぐためにうつわ作りを始めたのだそう。

そんな大介さんの器は、それぞれの作品が非常にシンプルな形をしています。そこにひとたび料理をのせると、その器の美しさに思わず気分が高揚してしまうのです。

今回、煎茶堂東京では、亀田大介さんの器を取扱いさせていただくことになりました。作品については少しずつ丁寧にご紹介していきます。まずは、亀田大介さんのプロフィールから。

亀田大介さんについて

1975年 福島県生まれ
佐伯守美に師事
林香君制作プロジェクトチーフを勤める
1998年 父の急逝後、家業の大堀相馬焼の窯元「松助窯」を継承
2011年 原発事故で避難をよぎなくされ、神奈川県に移住し再開
2013年 大分県別府市に移住し築窯

公式サイト:https://susuke.jp/

大介さんが器を作ることになったきっかけを教えてください。

父が亡くなって、家業である大堀相馬焼の窯元「松助窯」を継ぐためにこの世界に入りました。意外にも窯元を継ぐまでは陶芸に触れたことはほとんどなかったんです。

それから家業を継ぐということで、造形的な作品を造り公募展などに出展していましたが、うつわ作りの楽しさや深さを知り今の作風に至っています。

現在の移住先として、別府を選んだ理由はありますか?

別府を訪れた際に観た高台からの穏やかな別府湾や、街中からゆらゆらと立ちのぼる湯けむりを観たときの直感で、その場で移住を決めました。今アトリエがある場所は別府湾を一望できるのですが、自然がとても豊かなところなんです。このアトリエも移住してから建てました。

大介さんと、家族で同じく陶芸家の亀田文さんが作業するアトリエ

別府、行ってみたいです…!そんな別府で暮らす中で、作品を作るときのインプットはありますか?

そうですね…日々の生活や好きなモノから感じることをうつわ作りに取り入れています。経年を感じる美しさ、自然の美しさ、朽ちる儚さ……そこにハッとさせられるものやじわじわと響いてくるものが好きだなと思いますね。

でも、作品を作るときに決めていることって特になくて(笑)。囚われることなく、ほどほどにやっていきたいなとは思ってます。

アトリエから見える別府の景色

それぞれの作品について、一番の魅力だと思うところを教えてください。

「白磁刻線台小鉢」は、高台の高さと細い鎬が作る表情がいいなと思っています。この釉薬は窯の中で焼く場所によって仕上がりの色が変わるんです。青みのある白になったり、ニュートラルな白になったりします。

「白磁刻線台小鉢」左がニュートラルな白 / 右手が青みがかったもの

「白磁片口酒器」は、名前の通り日本酒を注ぐ注器としても使えますが、また盛鉢として使う楽しさもあるところです。意外といくつもの使い方ができます。

「白磁片口酒器」

「銀磁5寸リム皿」は、銀食器のように経年変化を楽しめることがやっぱり一番の魅力かなと思います。経年変化によって、使う前と同じお皿と思えないほど変わるんです。

「銀磁5寸リム皿」

この器で使っている銀の釉薬は、上に載せる素材でちょっと注意が必要で……たとえば目玉焼きを焼いて載せたとすると、黄身の部分は問題ありませんが白身の部分の色が黒ずんだようになってしまうんです。化学反応が起きてしまう。

以前、別のギャラリーで取り扱っていただくときにそのことをお伝えしたら、ギャラリーの方がご自分の器で果敢にも試してくださって(笑)。

左が新品 右は大介さんが実際に3年ほど使ったもの

物は全てそうかもしれませんが、特にこの器は使う人それぞれの変化が起こっていくのでどんどん味が出てくると思います。それを楽しんでもらえたら嬉しいですね。

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