
わたしの茶道具「使う時も、使わない時も美しい。静かな時間に寄り添う大切な茶道具」リトリートハウス『花と休息「wakamatsu」』店主/デザイナー・山本舞さん
2021年06月26日

by 神まどか
お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。
リトリートハウス『花と休息「wakamatsu」』店主/デザイナー・山本舞さんの茶道具は、お茶の時間だけでなく、並べて眺めるだけでも美しい茶道具の数々です。
使う時も、使わない時も美しい
静かな時間に寄り添う
大切な茶道具
「leafmania」で購入した小林千恵さんの茶盤と蓋碗。どんな茶器でも受け止めてくれるような真っ白で上品な質感が美しい茶盤。そして、金彩が美しいだけでなく、注ぎやすく滑らない蓋碗も重宝しています。
お茶をいただく時間だけでなく、眺めている時間でも私を満たしてくれるのです。
こちらは「ten」で購入したオノエコウタさんの茶壺。tenは大好きなお店のひとつで、店主の山本さんが出してくれるお茶をいただきながらお話をするのが、とても楽しい時間です。
最近、茶壺の銀彩が少し落ち着いた色に変化してきました。ますます愛着がわいています。
朝起きて一番はじめにすることは、この鉄瓶でお湯を沸かすこと。以前はやかんで沸かしていたのですが、「雨晴/AMAHARE」で出会った「空間鋳造」の鉄瓶に一目惚れ。
岩清水 久生さんが制作された「Moon」という名前の響きにも惹かれて、購入しました。
お茶にもお白湯にも使える、私の毎日に欠かせない大切な道具です。
最後は実家の蔵に眠っていた、古い九谷焼の茶器について。祖母は中国茶は飲んでいなかったので、曽祖母が使っていたものでしょうか。
亡くなる前に聞いておきたかったなぁと少し心残りでもありますが、いろいろと想像しながら大切に使っていきたいと思います。
『花と休息「wakamatsu」』店主・デザイナー
山本舞さん
2018年、長野県に移住。2021年に築180年の古民家を改装し、宿泊施設兼ギャラリースペース「wakamatsu」(@wakamatsu.nagano)をオープン。興味・関心はアーユルヴェーダ、フィトテラピー、薬膳など。Instagram:@mai_ichita
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