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〈 今月の表紙 〉月の中で永遠に輝くうさぎ。 - VOL.65(2024年9月発行号)
2024年09月26日
by 煎茶堂東京編集部
お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』の巻末『今月の表紙』をご紹介。毎月、イラストレーター・土居香桜里さんの素敵なイラストにちなんだ小話を掲載しています。
月の中で永遠に輝くうさぎ。
満月の中にいる生き物といえば、うさぎ。まるで雪うさぎのように愛らしいお菓子は、十五夜にぴったりです。
日本は、月の中でうさぎが餅をついているように見えるとされていますが、それは仏教の「捨身」に由来するとされています。ある時、飢えた老人に食物を与えようと、うさぎが自ら火に飛び込んで身を捧げました。その老人は実は帝釈天で、うさぎの慈悲深い行動に感動し、うさぎを月に昇らせたのだと言われています。月に昇らせただけでなく、餅をつかせることで、人々が食べ物に困らないよう願ったのでしょうか。
今までお月見にはうさぎと当たり前に感じていましたが、今年は食べ物が当たり前に手に入る現代に感謝して過ごしたいと思います。
文=神まどか
イラスト=土居香桜里
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