〈 今月の表紙 〉「たい焼き」、元々は亀?!飛行機?!- VOL.80(2025年12月発行号)
お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』の巻末『今月の表紙』をご紹介。毎月、イラストレーター・土居香桜里さんの素敵なイラストにちなんだ小話を掲載しています。
「たい焼き」、元々は亀?! 飛行機?!

寒くなると、つい買いたくなるたい焼き。明治の終わりに、東京・麻布の「浪花家総本店」で生まれた日本のおやつで、丸い今川焼きをおめでたい鯛の形にしたのが始まりです。
試行錯誤の末、亀や飛行機の形も試したそうですが、鯛の姿にしたところ飛ぶように売れたのだとか。
昭和50年の童謡『およげ!たいやきくん』の大ヒットで、その人気は全国に広がりました。職人が一匹ずつ焼き上げる「天然もの」は外が香ばしく中はしっとり、一気に複数焼き上げる「養殖」はふんわりとやさしい口あたりで、どちらも美味しい。
寒空の下、白い息を吐きながら頬張るたい焼きは、今も昔も変わらず、心まで温めてくれます。
文=神まどか
イラスト=土居香桜里