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〈 今月の表紙 〉若鮎のルーツは、調布。 - VOL.61(2024年5月発行号)

2024年05月28日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。

お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』の巻末『今月の表紙』をご紹介。毎月、イラストレーター・土居香桜里さんの素敵なイラストにちなんだ小話を掲載しています。

若鮎のルーツは、調布。

今月の表紙は「若鮎」。カステラ生地で求肥や餡を挟んだシンプルな和菓子です。意匠も分かりやすい。うん、鮎。でも何故、鮎なの…?

若鮎は「調布」という菓子がルーツだそう。調布といっても東京の地名ではなく、租庸調の「調(=税)」とした納められた「布」の形に似ているお菓子として、調布となりました。

そこから京都の職人が鵜飼で獲られる鮎をモチーフにアップデートしたのが若鮎というわけです。特産品がお菓子になった、地元愛に溢れる和菓子。焼印によって、お店や職人さんによっても顔が違うのもかわいらしい。

ひとしきりお顔を眺めて、いただきます。

文=神まどか
イラスト=土居香桜里

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