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【麻生さんへのお便りポスト】VOL.47(2023年3月号)3月は、ちらし寿司。

2023年05月09日

by 煎茶堂東京編集部

お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』P2-3に掲載されている、麻生要一郎さんの巻頭エッセイにお便りを送ると、毎号最大3名様まで麻生さんからのお返事をご紹介します。掲載された方へは煎茶堂東京オンラインで使えるクーポンをプレゼント!

ひとことだけでも、思いの丈を送っていただいてもOK!

今回は、VOL.47(2023年3月号)にお寄せいただいたお便りをご紹介します。お送りいただいた皆さま、ありがとうございました!

麻生要一郎巻頭エッセイ
『3月は、ちらし寿司。』

 春になると作りたくなる「ちらし寿司」。

 鯛の身を炒っておぼろにし、干し椎茸をゆっくり煮含め、蓮根を甘酢に漬け込み、干瓢を薄味に仕上げ、錦糸卵を作る。

 いずれも手間がかかるが、母から教わった我が家のちらし寿司に欠かせない具材である。気紛れで刻み穴子、海老や鮮魚を足し、あしらいに菜花や絹さやを散らす。やや硬めに炊き上げたご飯に、手早くすし酢を混ぜる。少し冷めたところに先の具材を加え、色合いやバランスを見ながら盛り付けるのは、楽しいひと時である。

 合わせるお椀は、蛤が良い。昆布出汁に、酒を少し加えて、蛤を入れてゆっくりと待つ。あまり余計なものは入れず、木の芽で風味を引き立てる。

 料理の仕事を始めて、かしこまった席で、ちらし寿司を作る事になった時、亡くなった母に手伝ってもらった事がある。春のうららかな日差しが入る台所で、「もう少し海老を真ん中に寄せた方が綺麗に見えるわよ」と話しながら、二人で一緒に盛り付けをしたのは、良い思い出となった。

 今年は、いつもの味の他に、筍や山菜を使った春の淡い苦味を感じられるような、少し大人のちらし寿司に興じたいと思っています。皆さんの、ちらし寿司の思い出をお寄せ下さい。

金のおたより

(1名)5,000円クーポンおめでとうございます!

ゆきうさぎさん

まだ私が幼い頃、母は決まって誕生日に唐揚げとちらし寿司を作ってくれました。海鮮が沢山のっていて、子供心にも豪華で嬉しかった事を覚えています。お酢はあまり好きではありませんでしたが、ちらし寿司の後味の酸味だけは大好きでした。私にとっては誕生日の味はちらし寿司です。

今では、昼食で会社近くのお寿司屋さんに行き、ランチのちらし寿司セットを食べながら、亡き母を思い出しています。

麻生さんからのお返事

誕生日と言えば我が家も、ちらし寿司と唐揚げでした。子供だから、酸っぱいのは苦手だけれど、酢飯の味はまた格別。会社の近くの、ちらし寿司ランチも気になります。

銀のおたより

(2名)1,000円クーポンおめでとうございます!

はらぺこおきいさん

こんにちは!死ぬ前に何が食べたい?と聞かれたら、絶対にちらし寿司と答えようと思っているくらい大好きです。

地元では、秋祭りの時にちらし寿司と天ぷらを作る風習があります。祖母が作っていたレシピを母は受け継がれ、今では母が作ってくれます。具はいたって普通なのですが、殻のついた海老はマスト。祖母直伝のレシピで作るちらし寿司は私にとってはご馳走で、お祭りの時に作ってくれるので、楽しく嬉しい思い出がいっぱいです。

亡くなった祖母も母の作るちらし寿司が大好き。ちらし寿司を食べるたびに大好きだった祖母を思い出させてくれる、祖母との思い出の味です。

麻生さんからのお返事

代々受け継がれていくちらし寿司、そして天ぷら、秋祭り。何だか、羨ましくなるような、食卓の情景ですね。思い出を大切に、その味もぜひ引き継いで言って下さいね。
佐和さん

私も母の作るちらし寿司が大好きです。朝早くから母がちらし寿司を作っている様子を見て「今日は何かの日だっけ?」と尋ねても、食べたいから作っているだけ、と毎回答えは同じ。母はいつもなんでもない日に、小さな海老をたくさん茹でて殻まで剥いて、他にも色とりどりに準備します。

作り方を覚えたいから今度作る時教えてねと頼むのですが、いつも私がかけつけた時には大事なところは終わっているのです。母も年老いてきましたので、ゆず酢で仕上げるあの最高に美味しいちらし寿司の秘密を、今度こそ身につけようと思ったのでした。

麻生さんからのお返事

ゆず酢が決め手、お母さんのちらし寿司。台所にいる姿が、まぶたに浮かぶようですね。今度、作り方を教わったら、また大切な人へと繋いでいって下さいね。

他にもお送りいただいた皆さま、ありがとうございました!

まいまいさん、Moribito さん、山本灯さん 他

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Illustration:fancomi

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