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【お菓子とお茶】冬だけのおやつ。重盛永信堂「ジャムサンド」と「040 静7132」

2021年12月20日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。

歴史をもつお菓子には、新しいお菓子にはない不思議なオーラのようなものがある。多くのお店がひしめき合う東京の地でも、老舗・歴史そのものと呼ばれるお店は多くはありません。

その佇まいにさえうっとりしてしまう、“死ぬまでに一度は食べたい”東京のおやつと、おやつに欠かせないお茶を紹介。

今回、食いしんぼうデザイナーの神が紹介するのは、水天宮の近くにお店を構える「重盛永信堂」のおやつです。

重盛永信堂の「ジャムサンド」

東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅から歩いて1分。大きく「ゼイタク煎餅総本店」「重盛永信堂」と書かれた看板がある場所が、今回ご紹介するお店です。

重盛永信堂は、大正4年に京橋区柳町(現京橋3丁目)に、初代・​​重盛永治が独立したのが長い歴史を誇るはじめの一歩。以来、100年以上も暖簾を守り続けている正真正銘の老舗店です。

近くには水天宮があるからか、この一帯はどことなく空気が軽やかで気の良さを感じるエリア。昔からのお菓子店が何軒も残っているのもあって、歩きながらのお店巡りも楽しそうです。(甘いもので胃袋チャージして長時間の散歩もへっちゃら!)

この季節だけの。

「ジャムサンド」は、お店にいったらいつでも買えるわけではありません。ジャムサンドの旬は10月中旬から4月下旬という寒い季節の間だけ。販売が始まるとサイトで教えてくれるので要チェックです。

初めてお目にかかったジャムサンドは、思ったよりも小ぶり。ちょっと小腹がすいたおやつの時間に、軽くつまめるサイズなのが嬉しい。

サンドの生地はふわっとエアリーで、人形焼と同じ安心する甘さ。ジャムは極限まで煮詰められていて、ネチっと歯にくっつくくらい。いちごの酸味と香り、りんごの爽やかさが濃縮されています。

世の中にジャムサンドは幾つもあれど、この味は確実にここだけのもの。さらに季節が限定されているとなれば、おやつマニアなら一度は味わっておきたい。

取材に伺ったこの日も、お客さんの足はひっきりなし。オーダーがすでに決まっている常連さんもいれば、カウンターの様子に喜ぶ初めてのお客さんもいらっしゃいました。開けた交差点の角にたたずむ重盛永信堂には、惜しげなく太陽の光が降り注ぎます。

あ、つぼ焼も美味しそう。ジャムサンドのついでに追加で全種類ひとつずつ買って、自宅で食べ比べ。

並べてかわいい、食べて美味しい。この人形焼たちが愛される理由に大きく頷いてしまいます。

果物と華やかな煎茶で香りを楽しむ

この冬だけのおやつには、香りの良さと濃厚な風味が同居したお茶が合う。紅茶ももちろんいいけれど、このジャムサンドは日本のおやつ。洋菓子のような顔をしているけど、私は和菓子として認識しています。

香りがよくて軽やかな浅蒸しよりも、存在感のある深蒸しがいい。ジャムのねちっとした食感も熱々のお茶で中和させたいと思い選んだのは「040 静7132」。

この「040 静7132」、「​​香りを引き出すために新茶の収穫時期からしばらく寝かせておいた逸品」なんだそう。いわゆる萎凋(いちょう)の工程を経たお茶というわけですが、そのおかげで華やかな香りを楽しむことができるのです。

まずは淹れたての熱いお茶をひとくち。そして口の中の温度をぐっと上げてからジャムサンドを頬張ると、鼻を抜けていくいちごとりんごのジャムの香りが立ちまくって美味しい。

ひとくちサイズだから、たっぷり買い込んでお茶もたっぷり用意して。家にこもりきりの冬の休日ティータイムにおすすめです。

重盛永信堂「ジャムサンド」

商品名 ジャムサンド
価格 150g 500円(税込)
240g 800円(税込)
販売期間 10月下旬~4月下旬までの期間限定
販売場所 〒103-0013
​東京都中央区日本橋人形町2-1-1

ほか、オンラインショップでも購入可能。
電話番号 03-3666-5885
URL https://www.shigemori-eishindo.co.jp/
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