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【お菓子とお茶】市ヶ谷・ゴンドラ「パウンドケーキ」と「さくらの煎茶」。ヨーロッパの“味の旅”に揺られて
2021年03月02日

by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
歴史をもつお菓子には、新しいお菓子にはない不思議なオーラがある。多くのお店がひしめき合う東京の地でも、老舗と呼ばれるお店は多くはありません。
その佇まいにさえうっとりしてしまう、“死ぬまでに一度は食べたい”東京のおやつと、おやつに欠かせないお茶を紹介します。
今回、食いしんぼうデザイナーの神(ジン)が紹介するのは、一度食べたら全幅の信頼を置いてしまう、93年続く洋菓子店の「パウンドケーキ」です。
ゴンドラの「パウンドケーキ」
千代田区は九段南、靖国通りにお店を構える「ゴンドラ」。東京のパウンドケーキといえば───右に出るものは居ないのではないかと大袈裟なことを言っても言い過ぎではないほどの美味しさです。
昭和3年(1928年)の創業以来、「知られているケーキをより美味しくつくること」をモットーに、シンプルかつこだわり抜いたお菓子を親子三代で作り続けている洋菓子店が、この「ゴンドラ」。
上京してきて早6年。地図で見るとこんなに小さいのに、Google Mapに入れている「行きたいお店」リストが一向に消化できないほど、お店がありすぎる東京。
そんな中でも移り変わる東京をずっと見てきた“老舗”を、まずは回らねばなるまい。そういうわけで、今回この「ゴンドラ」の最高傑作とも名高い「パウンドケーキ」(5号:直径15cm缶入 2,500円税込)を選びました。
嬉しい驚きの連続
私がお菓子を買うときについ見てしまうのが、「紙袋」と「包装」。持ち帰りのあるお店にはつきもののこれらですが、ひとつ作るのにお金も手間もかかるもの。
だから、既製品でもいいし、お菓子を選ぶ際の重要なポイントではないのですが、「ゴンドラ」のような品位を感じるものたちを見るとやっぱりハートをグッと掴まれてしまうのです。
今回は缶入りを購入したので金色のテープリボンをほどき、包装紙をめくります。箱を開けるとお菓子のリーフレットと一緒に、ひとつのコラムが添えられていました。
「我が敬愛のパウンドケーキ」のタイトルで、エッセイスト・三宅菊子氏の短いエッセイが綴られています。携帯電話からゴンドラのサイトを見ると、パウンドケーキの写真の下に同じ文章が載っているので読むことも可能です。(PCからだと掲載されていません)
私もお店に行く前に見てエッセイの存在を知ってはいたのですが、箱の中にこうして入っているとは知らず、液晶で見る文章と紙で見る味わいの違いに驚いたほどでした。
冒頭の文章を見て、サイトに載っているものと同じだと気づき、「絶対にパウンドケーキを食べながら見たい!」と全てを読まずにそっと閉じて横に…パウンドケーキをカットするために裏返すと、このレーズンの量にギョッとします。
紙袋、包装紙、折り込まれたエッセイ、底のレーズン。開けてカットするまでのひとつひとつに嬉しい驚きがこんなに散りばめられているなんて。もう、頭が上がりません。
ラベルを剥がすと洋酒の香りがふんわり漂い、どんなお茶を合わせようか迷います。
「飲み物がなくても食べられる」パウンドケーキに合わせるお茶は?
「ゴンドラ」のパウンドケーキは、「飲み物がなくても食べられる」とのことなので、まずはパウンドケーキだけぱくり。あの瞬間に私のパウンドケーキ自体に対する印象がガラッと変わったように思います。
ただ悪戯に重たいだけじゃない、厚みの中に軽やかさがあり、とにかく理屈の前に脳みそが欲しがっている…衝撃の美味しさなのです。ラベルの包みを開けたときに一気に香った洋酒の香りに対して、口に含んだときにはそこまでの派手さはなく、香りの上品さだけが残っているような。
食べた時の走り書きメモには、「ラムレーズンが全くくどくない ペロリと1ホールいけそうで怖い」の一文が。見た目こそ地味ですが、そんなお菓子こそ本物だと見せつけられた気分になります。
この完成されたお菓子には、きっとどんなお茶でも合います。今回、季節を感じたくて選んだ「さくらの煎茶」との相性はバツグン。パウンドケーキがまだ口に残るうちに「さくらの煎茶」をひと口含むと、洋酒の香りとさくらの香りが渦を巻いて天に昇っていくような感覚に。後味に残る煎茶の渋みが心地よく感じます。
香りのお茶と渋みのお茶なら何でも合うのでは。香りの「022 かなやみどり」、渋みの「037 つゆひかり 大山」、変わりダネで「048 鳳春」も試してみたい。1ホール、味わいとりどりのお茶で違った表情を楽しみながら、この偉大なパウンドケーキを堪能したいと思います。
ゴンドラ「パウンドケーキ」
商品名 | パウンドケーキ |
価格 | 5号(直径15cm缶入)2,500円(税込)
6号(直径18cm缶入)3,800円(税込) 7号(直径21cm缶入)6,000円(税込) |
販売期間 | 通年販売 |
販売場所 | ゴンドラ
〒102-0074 東京都千代田区九段南3-7-8 (地方配送OK!詳しくは公式サイトをご確認ください) |
営業時間 |
土曜日:9時30分~18時00分
定休日:日曜・祝日
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茶漉しを洗うのが苦手で、お茶を入れることにためらいがありましたが、この急須は茶漉しが浅く洗いやすい。本体も蓋も凹凸が少なくて洗いやすく楽に清潔に保つことができ、お茶を入れるハードルがぐんと下がりました。
二級品を購入しましたが、正直私にはどうしてこれが二級なのかがわからないレベル。大事に使っていきたいです。
このコップをメールで見て一目惚れして即購入しました!何より乳白色の色味が好み過ぎて…サイズも60mlって知った時はちょっと小さいかな?とも思ったんですが煎茶堂東京さんの透明急須で丁度2人分になって、1煎目を2人分作ることが出来るのでとても重宝しています。色味がランダムなので欲しい色味が来るかどうかは運要素強いですが買う価値ありです。
自分用に購入したものを長年愛用していますが、耐久性が良く汚れも目立ちにくいです。友人にも勧めたく、購入しました。贈り物としても高級感がありとても良いです。
芳ばしい香りがとても良いです。味も深みがあり、気持ちを落着けたい時に飲みたくなります。何杯かいただいてから、にこまる玄米を足して飲むのが好きです。
最後まで美味しくお茶が頂けます。
同僚にプレゼントしましたら、センスが良いとのお言葉を頂き嬉しく思ってます。大変喜ばれますよ。お勧め致します。
毎月3種類のお茶が楽しめます。
6月は和紅茶、新茶、ほうじ茶の3種類でした。
スモーキーほうじ茶は、想像以上に燻製の香りが漂い、味はさっぱりしていて美味しかったです。
来月も楽しみです。
定期便が届いた日、中に入っていた新茶を家族と一緒に飲みました。その日は皆でとても疲れて夕飯もほとんど喋らず食べましたが、新茶を飲んだ後「なんだか元気が出た〜」と言って皆笑顔に。「また飲みたい」とリクエストされました。
香りも爽やかで甘味もあってとっても美味しかったです。
オーバル型の木皿が欲しくて探しておりましたら、タイミングよくこちらのお店で素敵なお皿に出会いました。美しいし、軽くて洗いやすいし、
購入して本当に良かったです。
大切に使わせて頂きます。
毎月、3種類の日本茶が届きます。産地や製法によって、味が違うのがおもしろかったり、和紅茶や烏龍茶などもあったりと、日本茶が身近になりました。
いれる時間から、香りや色を味わって、飲んで癒されてます。
普段から何の気なしに頂くお茶ではありますが、普段使いの域を出ないのもお茶だと思います。
お接待で頂くお茶の美味しさに感動するも、なかなか好みのお茶探し迄はたどりつけず…。
でも、このtokyo tea journal 毎月楽しく3種類お試しでき、気に入れば購入も出来るので、美味しいというレビューだけど…どうかなぁ?や、買ってみたけど口に合わない〜の心配もないのが素敵です。
更に届いたお茶とのマッチングや説明まで綺麗な写真や絵も添えられた冊子も届き、至れり尽くせりです。
こんなに大切に届けて頂け、自分好みのお茶に出会える、毎月の楽しみです。
毎月季節に合わせたお茶が3種類届くので楽しみにしています。煎茶、ほうじ茶、和紅茶など、おいしさの発見があります。日常使いではついつい一杯分を少な目で飲みがちですが、適量(思っているよりかなり多め)の確認もできます。路面店にもぜひ伺いたいと思っています。海外の方々にも日本茶のおいしさをアピールしてほしいです。