「カテキン」 カテキン(名)かてきん❶植物色素の一種。多くの植物中に存在し、酵素または酸と反応してタンニン様の物質を生成する。出典:小学館 デジタル大辞泉より「カテキン」と聞くと、健康成分として知っている方が多いかもしれません。けれど、お茶好きにとって面白いのは、カテキンが渋みや苦みをつくる“味の成分”でもあることです。カテキンはポリフェノールの一種で、お茶にはエピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)など、いくつもの種類が含まれています。なかでも、この4種類がお茶に含まれる主なカテキン。EC・EGCは比較的おだやかな苦みを、ECG・EGCGは強い苦みや渋みをもたらします。 さらに興味深いのは、茶葉の育ち方によってカテキンの量が変わること。日光を多く浴びた茶葉ほどカテキンが増える傾向があり、反対に玉露やかぶせ茶のように日光を遮って育てるお茶では、カテキンが抑えられ、旨み成分のテアニンが多くなります。そして淹れるときも、高温ほどカテキンは抽出されやすくなります。カテキンを知ると、一杯のお茶が少し違って見えてきますね。イラスト=葛原美晴