〈 今月の表紙 〉さつまいもひと口に、文明開化 - VOL.90(2026年10月発行号)
お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』の巻末『今月の表紙』をご紹介。毎月、イラストレーター・土居香桜里さんの素敵なイラストにちなんだ小話を掲載しています。
さつまいもひと口に、文明開化

こんがりと焼き色のついた表面に、さつまいものやさしい黄色。スイートポテトを前にすると、温かいお茶を淹れて、ひと息つきたくなります。
名前も見た目も洋風ですが、実は日本で生まれたとされるお菓子。その原型は明治時代にさかのぼり、日本で親しまれていたさつまいもに、西洋の製菓技術を取り入れて作られたのだそうです。ほくほくのお芋にバターや卵を合わせたとき、当時の人はどんなふうに感じたのでしょう。
なめらかなものも、お芋の食感を残したものも、それぞれに魅力がありますが、今日はさつまいもの風味をゆっくり味わいたい気分。ひと口ずつお茶と交互に楽しむ、秋のおやつの時間です。
文=神まどか
イラスト=土居香桜里