「茎茶」茶ことば大辞典 The Dictionary of Tea Terminology #18

「茎茶」茶ことば大辞典 The Dictionary of Tea Terminology #18

「茎茶」

茎茶(名)くき・ちゃ
❶緑茶の一種。玉露や煎茶の製造過程で、茎や葉柄を茶葉からより分けたもの。渋みが少なくうま味があり、まろやかな味わいをもつ。◇「棒茶」ともいう。また、上等なもの、特に玉露のものを「雁ケ音(かりがね)」ということがある。
出典:講談社 飲み物がわかる辞典より

茎茶とは、名前の通り、茶葉そのものではなく、仕上げの工程で選り分けられた茎や葉柄の部分を主に用いたお茶です。

煎茶や玉露をつくる過程では、やわらかな葉の部分だけでなく、茎の部分も採れます。茎茶は、その部分を活かしたお茶です。葉の部分に比べると渋みがやや穏やかで、すっきりとした香りや、やさしい甘みを感じやすいのが特徴。軽やかな飲み口でありながら、品のある旨みもあり、食事中にも合わせやすく、日常のお茶として親しまれています。

また、玉露や上質な煎茶由来の茎を使ったものは、「雁金茶」と呼ばれることがあります。地域によっては「白折」と呼ばれることもあり、呼び名に違いはあっても、茎ならではの軽やかな味わいを楽しめる点は共通しています。つまり、茎茶は製法による大きな分類とは少し異なり、茶葉のどの部分を使っているかに着目した呼び名のひとつなのです。

イラスト=葛原美晴
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