
帽子をひっくり返したようなシルエット。中里花子「ポッコリボウル」
2022年05月13日

by 神まどか
煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。
佐賀県唐津市にて作陶する中里花子さん。中里さんの作る器を見て感じるのは、軽やかさとリズミカル。そんな手さばきの跡が美しい作品を、この度煎茶堂東京で取り扱うことになりました。
今回は、そんな中里花子さんの作品「ポッコリボウル」の魅力やおすすめの使い方をいくつかお伝えします。
販売開始:2022年5月18日(水)11時
中里花子さんについて
中里花子「ポッコリボウル」
ネーミングが愛らしい「ポッコリボウル」は、まるで帽子をひっくり返したようなシルエット。今回中里さんにご用意いただいたのは、「ウズラ」と「飴釉」の二色です。
ウズラは、ざらっとした手触りに、名前の通りウズラの卵のようなテクスチャーが可愛い。
クリーミーで少しピンクがかった色合いなので、パッと色が映えるスープがぴったり。深さがあるのでメイン料理にもいいですね。
今回は、そら豆で一品。ポタージュに細長く切ってバターとガーリックをたっぷり染み込ませたバケットを添えて。和の佇まいを感じるウズラですが、このように洋の盛り付けも似合います。
中里さんの作品は、柔らかい色合いとシンプルな形状がとてもセンス良くまとまっているものが多いのですが、この「ポッコリボウル」のウズラはまさしくそんな器。対して飴釉は重厚な出立ち。
照り照りの豚の角煮と煮卵。完全に、器のおかげで料理が引き立っています。
和菓子やかりんとうなど、素材として渋さのある食べ物はぴったりです。逆に、湯豆腐や揚げ出し豆腐などの白い食材を合わせると、食卓がぐんと高級な雰囲気になりそう。
フードスタイリストの鈴木愛さん曰く、控えめな量の盛り付けがおすすめなのだとか。リムが大きく斜めに伸びているので、自然と余白ができて、盛り付けが苦手な方でも「なんかいい感じ」になると教えてくれました。
販売開始:2022年5月18日(水)11時
スタイリング:
フードスタイリスト・鈴木愛
2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday
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