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部屋に飾りたい花。vol.09 ヤドリギの森で見つけた赤い冬の実。丸の内・bois de gui
2021年12月21日
by 煎茶堂東京編集部
街はすっかりクリスマスモード。今年の冬休みは、お家でゆっくり過ごす方も多いのではないでしょうか。今回は煎茶堂東京ティーコンシェルジュの木村が、丸の内のお花屋さんで見つけたウィンターベリーと「ほうじ茶」の楽しみ方をご紹介します。
丸の内「bois de gui (ボワドゥギ) 」
ウィンターベリー(モチノキ科/モチノキ属)
「bois de gui」は2021年2月、丸の内にオープン。お店中央にあるお花のストッカーが目印です。今回はフローリストの廣田さんに冬の花や実、枝ものの楽しみ方を教えていただきました。
「こちらのお花のストッカーの中では、お花を冷やしています。基本的にお花は暖かいところに置いておくとすぐに開いてダメになってしまう。冷蔵庫とか冷たい環境下で管理する必要があり、お花を冷やすのとお客様も入れるようにというので店内にストッカーを作ってしまったという感じです。今では、お店のアイコン的な感じになっていますね。」
初めてお店に入ったときは、その見た目から温室なのかなと勘違いしました。ストッカーの中の実際の温度は人間にとっては少し肌寒いくらい。
「お花の鮮度を保つために、室内は12°ほどの温度で管理しています。これ以上暖かいとお花が開いてしまうし、寒いと凍傷になってしまいます。お花にとって、ちょうどいい温度帯で管理する必要があるのです。」
お店に入ってからすぐに気になったのが、この黄緑色の植物。プチプチしていてマスカットの果実のようです。
「これは寄生木(ヤドリギ)の実です。冬のこの時期に出てくる貴重な半寄生植物なので、お花の市場で見つけてすぐにゲットしてきました。木の枝に宿って実をつけるのですが、母体の木は桜だと思います。産地では現地の方が大木に登って枝を切り、そのまま枝ごと市場に出してくれるのですよ。」
半寄生植物ということは、木から栄養をもらいながらも自分で光合成して生きているということでしょうか。ハイブリットな植物ですね。
「ヤドリギの種は、鳥などが運んで木の枝につくのではないかと思います。普段都会で見ることはないですが、山の方では自生しているので結構ありますよ。上向いてたら、あーヤドリギだなみたいな感じで。」
木だけでなく、鳥の力もうまく利用しているなんて。可愛い見た目に反して、賢い印象が強くなってきました。
「実は店名のbois de guiとは、フランス語で”ヤドリギの森”という意味なのです。ヨーロッパでヤドリギは、平和の象徴であり神秘的な植物。店名には、このお店に人々が集まって平和に過ごして欲しいという思いが込められています。丸の内という土地に、ヤドリギのように根付くというか。空気感も含めて、この土地に馴染んでいくことができればと思っています。」
廣田さん含めフレンドリーでホスピタリティ溢れるスタッフの方々がヤドリギのコンセプトを体現しているように感じます。
冬の赤い実。ウィンターベリー
「私自身は奈良の出身で、花に興味を持ったきっかけは男性フローリストが出ているブライダルの空間装飾の記事を見たことです。お花業界って女性が多いイメージだったのですが、それで男性のフローリストもいることを知ってかっこいいなと思い始めました。」
爽やかな笑顔がステキな廣田さん。お花について話しているととても楽しそうですね。
「花の仕事を始めてから9年間ほど造園やブライダルの装花、ニューヨーク発のフラワーショップの立ち上げなどに携わってきました。最近は花も好きなのですが、ゴツゴツした枝ものとか奇抜な形の植物たちに魅力を感じています。」
「この赤い実は、ウィンターベリーです。冬のこの時期だと、ベリー系と針葉樹の組み合わせが好きなんです。海外とかだと、こういうバツバツとした針葉樹と花を合わせたりするのですが、これだけ見ると完全にお正月な雰囲気ですね(笑)」
確かに、正月に祖父母の家に飾ってある南天の実を思い出しました。ただ、南天と違って葉がないので赤い実が強調されているように感じます。
「生けるときは、こんな感じで葉っぱを自然に広げてあげて曲線を作ったり。無理に固定せずに、自然にあるようにしてあげればいいと思います。あとこの形の花瓶だと、首元のすぼまっている部分に葉っぱを集めてあげると、それだけで雰囲気がでますよ。」
この緑がかったガラスの色味も綺麗!花瓶もセットでいただいて帰ります。お部屋の中が華やかになりそうで、飾るのが楽しみです。
パッと明るく華やか。冬の朝のティータイム
家に帰ってから「自然にあるように」という廣田さんの言葉とおりヒマラヤスギの枝を流すようにして生けてみました。
翌日起きてから水を変えるために目をやると、冬の朝の柔らかな光に照らされ、ウィンターベリーのツヤツヤとした赤い実がより一層輝いて見えます。家の中に植物とお茶があるだけで、パッと明るく華やかな雰囲気になりますね。
朝のティータイムに選んだのは、冬(12〜2月)限定販売の「ほうじ茶」。遠赤外線でじっくり引き出された芳ばしい香りが特徴。ローストしたカカオを思わせる火の香りは、スッキリ目覚めたい冬の朝にぴったり。シャキッと明るい気持ちで一日を始めることできそうです。
bois de gui (ボワドゥギ) 東京丸の内
店名 | bois de gui (ボワドゥギ) 東京丸の内 |
お花の名前 | ウィンターベリー・ヒマラヤスギ |
販売期間・価格 | 各 550円(税込) |
販売時期 | 販売期間や価格は、気候によって変動いたします。お店に直接ご連絡ください。 |
住所 | 東京都千代田区丸の内3-1-1 クニギワ(国際ビル) 1F |
電話番号 | 03-3201-5687 |
定休日 | 無し |
URL | https://www.instagram.com/boisdegui/?hl=ja |
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