金木犀のような甘い香りのマンサク。部屋に飾りたい花 vol.022

2023年03月07日

by 煎茶堂東京編集部

「お茶を飲む空間を整える」。例えば茶道でも、客人へのおもてなしとして茶室内の掛け軸や器にこだわることがあります。自分の部屋を少しでも素敵にしたい時に、やっぱり手軽なのはお花を飾ること。

今回は、素敵な自宅の投稿が人気のshimadaさんが今部屋に飾りたいお花、そして整えた空間で飲むお茶についてご紹介します。

金木犀のような甘い香りのマンサク

今回のお花は“マンサク”です。まだ寒い2月頃から花を咲かせる、日本原産の落葉樹だそう。「結構良い香りがするんですよ」と教えてもらった通り、ふわっとしているけど力強く、すごく好きな香りです。

個人的には金木犀に並ぶくらい良い香りだと感じたので、なぜ今まで知らなかったのか不思議に思いました。

今まで見た事がないと思う物でも、一度知ってしまえば実は近所に咲いていることに気付いたり、自分の視界が一気にひらけていく感覚は大人になった今も、よくあります。これもきっとその内のひとつかもしれません。

今回は枝物にあわせるので、器もガラスではなく焼物の器をあわせ、茶碗にも合うよう見繕ってみました。

ずっと使っている透明急須は密閉率が高く茶葉が溢れないのが本当に秀逸で、とても気に入っています。

今回いただいたお茶は『002 香駿』

甘い香りを感じられるお茶と聞いていましたが、こういう時に私が気になるポイントは、“どの程度の甘さなのか？”ということ。

甘さって、実は色々種類がありますよね。人工的な後付けのあまさだったり、素材そのものの甘みを感じられるものであったり。このお茶は一体どういった種類の甘さなのか…？

まず、思っていた“甘い香り”とは異なりはまろやかなお茶の香りを感じます。飲んでみると、苦味がなく爽やか！苦味や雑味のなさが、甘い香りというイメージに繋がるような印象です。

スッキリしていてすごく飲みやすい。ゴクゴクのめるお茶だというのがよくわかります。日常的に飲むのにもとても合っている気がします。

「部屋に飾りたい花」では、様々なお茶をいただいてきました。その中で、お茶ひとつとっても本当に沢山の種類があって、淹れ方や飲み方でも色々な楽しみ方が出来るんだということが、お茶を知らなかった私にとって学びになるとても貴重な経験となりました。

飲み方も様々で（チャイ煎茶に牛乳を混ぜたり！）もっと自由にお茶を楽しんでいいんだと、お茶というものを身近に感じる体験を楽しむことが出来ました。

テーマを決めてお花を選ぶということもその時間がとても愛おしく、飾っている空間だけではなくその事を考える時間さえも楽しめていた気がします。これからも、お花やお茶をその日の気分で選ぶ“豊かさ”を、生活に取り入れていこうと思います。

今回選んだお茶

shimadaさん

インテリアや食べ物、漫画とバレーボールが好き。アメリカンコッカースパニエルの仔犬と一緒に生活中。ミッドセンチュリースタイルの自宅の写真が人気。Instagram：@a___bemi