
愛知県豊田市を拠点に、日々の暮らしに寄り添う木の器や道具を手がける木工作家・紀平佳丈(きひら・よしたけ)さん。機械は使わず、すべての工程を手作業で丁寧に彫り上げています。
素朴な佇まいのなかに、やさしい温度が感じられる紀平さんの木の器たち。このたび、煎茶堂東京でのお取り扱いが始まります。今回は「蓮弁茶則」をご紹介します。
日々に静かな余白をもたらす「蓮弁茶則」
茶葉を茶壺や急須に移す際に使われる「茶則」。茶葉の香りや形をゆっくりと楽しむ、そんな準備のひとときに寄り添う道具です。お茶の時間が、少しだけ丁寧で穏やかなものになります。
紀平さんが手がける「茶則」は、蓮の花びらをかたどったやわらかなフォルムと、手にすっとなじむなめらかな質感が目も心も惹きつけます。穏やかなエッジはサッと茶葉を移しやすく、所作も美しく見せてくれます。
芸術系の大学で彫刻を学び、就職した家具屋で木工の修行を6年半積んだという紀平さん。家具職人としての経験を一度手放し、ひとりの作家として自分の表現を見つめ直すなかで、たどり着いたのが木の器づくりでした。
木がもつひとつひとつの個性と向き合いながら、手に取ったときの感覚を細やかに調整できる「手彫り」にこだわり、作品を生み出しています。
お手入れは、水洗いが基本です。洗い終わったあとは、すぐに水分を拭き取り、しっかり乾かしてあげてください。
使っていくうちに、少しずつ染みができたり、色合いが変わってきたりすることもありますが、そんな変化も暮らしの記録として、ぜひお楽しみください。手になじみ、色や艶が少しずつ育っていく。その過程もまた、木の器ならではの味わいです。
作り手のことば
「器と使い手の“距離感”で、丁寧な暮らしを伝えたい」木工作家・紀平佳丈さんインタビュー
紀平さんの作品は、機械を使わずにすべて手作業で削り出されていると拝見しました。手彫りにこだわる理由や、手彫りだからこそ表現できると思われることを教えてください。
手に取ったときの感覚を細かく表現できることでしょうか。器は、実際に手で触りながら使うので、細かな触り心地や指先から伝わる感覚の違いが大切です。手作業なら、それをダイレクトに感じながら製作できます。
あと、作品づくりを作業っぽくしたくないというのも、手彫りにこだわる理由です。
性格的に、機械ですぐ仕上がってしまうのが苦手で、じっくり作りたいという思いがあります。手彫りすることで、「一つ一つの木ごとの違いをしっかり出したい」「手に取る方へ丁寧に伝えたい」と考えています。
紀平さんの作品はどれもシンプルでありながら、細部にこだわりの宿った造形が魅力の一つだと感じます。特徴的な造形のアイデアは、どのように生まれてくるのでしょうか?
古い造形物からインスパイアされることが多く、それらを現代版にアップデートするイメージでいます。
また、塗装をせず、あえてエッジをつけることを意識しています。これは、使う人が、器との間に程よい“距離感”を持ってもらいたいという思いからです。
日常で使う器というと、「割れない」「軽い」といった使いやすさを意識した物が中心です。一方で、私の作品は日常的に使ってもらいたいと思いつつ、無塗装やエッジのある造形で、あえて「脆さ」を持たせています。
脆さがある器だからこそ、割れないよう日頃から丁寧に使うし、所作などもきれいになる。こうした丁寧さが、長く使い続けることにつながっていきます。私の作った器を使うことにより、自然とそういう意識が芽生えていってほしいというのが願いです。
それに、色が少しずつ濃くなったり、自分の手になじむように削れていったり…そうした経年変化によって「育てる」ことができるのも、私の器を使ってもらう醍醐味だと思っています。
汚れやすい、欠けやすいというとネガティブに捉えがちですが、長年使っていれば変化するのは当然です。変化することによって、むしろ自分だけの器になっていくのではないでしょうか。
ちなみに、使っていて汚れが気になったときは、どのようにお手入れすればよいのでしょうか?
普通に水洗いをすればOKです。ただ、天然木にとって湿気は大敵なので、洗い終わったらできるだけ早く水分を拭き取って、しっかりと乾燥させてください。食洗機は使わないようにしてください。
ちなみに、木地そのままの器や盆は、使っているとどうしても染みなどの汚れがつくことがあります。時間がたつと、その染みがいい感じになじんでいくので、これも経年変化として愉しんでもらえたらうれしいです。
紀平さんが作品を作る上で、一番大事にしていることを教えてください。
使ってもらうのを意識して作ることと、先ほど言った“距離感”を持たせることです。
程よい“距離感”のある作品に仕上げて、大事にしてもらいながら、いっぱい使ってもらう。例えば、手洗いした後に乾拭きするといった、ちょっとした手間で育ててもらう。
器を育てながら、経年変化を楽しんでもらう。
このように、自然と丁寧に使いたくなるような“距離感”のある作品づくりを大切にしています。
お買い物前に
・ひとつひとつ、手作業で形を起こしています。木の風合いや色合いなど全て同じものではございません。それぞれの表情をお楽しみください。
・木目の中には、黒い線や点のように見える「節」がある場合がございます。これは、樹木が成長するため枝を伸ばした痕跡です。木がまだ生きていたときに、樹皮にできた傷を癒そうとして発生するもので、不良品ではございません。ご使用の際の強度にも問題ございませんので、ご承知いただけますと幸いです。
・お使いになった後の汚れは早めに落としてください。
・水洗いし、洗い終わったらできるだけ早く水分を拭き取り、しっかりと乾燥させてから保管をしてください。
・重ねる時は薄紙を一枚間に挟む優しさでキズがつきません。
・木地ですので染みなどがつくことがございますが、時間が経つとその染みが馴染み、味わい深くなります。経年劣化としてお楽しみください。
・イメージが異なるなどお客様都合での返品は受けつけておりません。
避けてほしいこと
・研磨剤・研磨剤入りの洗剤・クレンザー・金属たわし等のご使用。(強くこすると表面に傷がつくことがありますので、ご使用は避け、柔らかいスポンジで洗ってください。)
・ひびや亀裂が入った時のご使用。
・長時間の水の中での放置。
・食洗機は使わないようにしてください。
商品仕様
原産国・地域 | 愛知県豊田市 |
仕様・混率 | 木 |
重量 | 約30g |
外寸(縦) | 約90mm |
外寸(横) | 約150mm |
外寸(高さ) | 約30mm |
食洗機使用可否 | 不可 |
電子レンジ・オーブン使用可否 | 不可 |
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お買い物ガイド
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久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されていて、噛めば噛むほど口のなかに甘みが広がります。程よい柔らかさと粒々食感も最高です。今回は「はるもえぎ」と共にいただきました。
昨年、賞味期限前の値引きの時に購入しました。美味しかったので再購入。少しお高いですが非常に美味しく、緑茶と合わせると最高です。ケーキより糖分が少なく、タンパク質が取れるのも良いと思います。
私は毎朝、起床時に緑茶を飲むのが習慣になっています。当初は緑茶が飲めればそれでよかったのですが、見た目や雰囲気も含めてお茶の時間を楽しみたいと考えるようになり、素敵だなと思える茶器を探していました。そんな中、この急須を見つけました。
約180mlのお湯が入る容量があり、1人でコップ1杯分飲むのにちょうどいい大きさです。2杯目、3杯目を2人で分け合ってもいいし、同じデザイナーさんの小さな湯呑みなら60mlを3人分に分けて振る舞えます。
大きすぎず、小さすぎず、程よくミニマムな大きさが私の用途にぴったりでした。また、見た目はシンプルで美しく、手触りも良いです。お気に入りの急須です。
華やかさと爽やかさを兼ね備えた甘みのあるお茶。これだけで満足感があり、気分転換したい時などにチョイスしています。
お茶請けを用意するなら洋菓子にも合わせやすく、紅茶やコーヒーはちょっと重い…という時にも。
特に柑橘系など、香りの良いお菓子と合わせるとお互いが引き立つのでおすすめです
お店で頂いた香駿の冷茶が素晴らしく美味しく、茶葉によってこれほどまでに違うのかと、私の中での新たな扉が開いたお茶でした。
あの香りが忘れられないのですが、茶葉の量か、水なのか、自分で淹れるとなかなかあの美味しさにたどり着けずにいます。
通年販売のお茶ということもあり、ほぼ1年を通して楽しんでいます。
お茶だけでも美味しいですが、甘味とも塩味どんなお茶請けとも相性が良いです。
餡子系などの和菓子の美味しさを引き立て、バター系などの洋菓子にも負けない存在感。
にこまる玄米とも相性が良いのでおすすめです。
人を選ばないバランスの良さがあり、それでいて誰に出しても「美味しい!どこのお茶?」ときかれる確かさから、誰かに緑茶をおすすめしたり、贈る際にはこの茶葉からというひと品です。
コロンぽてっと、触り心地が良くて、丁度良いサイズの塩壺でした。少し黄味かかったベージュのお色にホッコリ癒されます。可愛さ満点のお品ですが、シンプルなデザインの為、どんなキッチンにも馴染んでくれるのではないでしょうか。私は出しっぱなしにして、ずーっと使い続けていきたいです。
こういったサブスクリプションの良い点は、お茶の選択に自分の意思が介在しないところだと思います。自分で茶葉を選ぶと同じような傾向になってしまいがちですが、普段自分では選ばないであろうお茶に自動的に出会えるのは、幅広く経験したい人には最適です。量と価格もちょうど良いです。
毎月届くお茶は、普段慌しく生活している私に、癒しの時間を与えてくれます。様々な香りや味に出会えるこのシステムも気に入っています。もし、聞いていただけるなら、煎茶のみのコースも作っていただけると有り難いです。煎茶の奥深さに気づけたのがこのサイトからだったので、今のコースに合わせて、煎茶のみのコースを作っていただけることをのぞみます。
お茶の風味とペアリングで季節を感じられ、冊子を読みながらほっとひと息つけるのが癒しになっています。TOKYO TEA JOURNALのおかげでこういう時間を自然と作れるようになりました。
昔、ここのお茶を頼んでて、辞めちゃったんですけど、やっぱり、また、ここのお茶が、恋しくなり、頼みたくなるくらい、美味しいんですよね。色々なお茶が、飲めるのが、いいんですよ。
記載されているように液だれはなく、気にせず安心して飲み物を頂けます。また通常の持ち手と比べ角張っているからか滑りずらく持ちやすいです。
濱岡さんの作品はどれも使いやすく、長く愛用できる品々ばかりです。
ちゃんとした茶器を使った事はなかったのですが、見よう見まねで冷茶を入れたピッチャーと茶杯を用意して毎日いただいてます。
茶杯は5、6口程の量なんですが、茶杯には氷を入れず、常にピッチャーで程よく冷えたものをいただけるので、じっくりとお茶を味を楽しめ、また素敵な雰囲気も味わえて、とても満足しています。
高橋さんのグラスは、円やかという表現が正しいのでしょうか、薄すぎも厚すぎもない絶妙な厚さと相まって、ガラスなのに持った感じや、口の当たるところに角というか硬さを感じない不思議な趣きがあるんですよね。とても気に入っています。
大きさも使いやすく、可愛くてなんと言っても素材感が好きです。焼き物などは写真と届いたときで印象が違う事もありますが、イメージ通りでした。形もカワイイので色々活躍しそうです・
白桃烏龍茶 翠玉を何度もリピート買いしています、すっきりした味わいで夏に適したお茶ですが、秋になっても美味しいものは美味しいのでしょう。秋の味わいも確かめようと思っています。
購入する際、どれにするか迷わなくていいので
とても嬉しいです
最近忙しくお茶を楽しむ時間が取れませんが
又、購入したく思います。
一度 美味しいお茶見つけ検索しましたら完売となっていました。
気づいた時には売り切れで買えなかったので再販を楽しみにしていました。
一緒に販売されている茶そばやお茶のそうめんの薬味に使いました。
海苔が手で千切ったような大きめのサイズで、風味豊かに感じます。
パッケージに使用例がイラストで記載されている所も良いなと思いました。
美味しかったので友人にお裾分けしたところ、とても喜んでいただけました。
炭酸でお茶を淹れるなんて頭に無かった。本当、目からウロコでした!さっそくオススメの淹れ方で飲んでみると新発見!!今まで生きてきた中でやってみたことがなかったので新鮮過ぎて、生きる楽しみが増えました!