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とっておきのMYあんこ。vol.020 笹井屋の〈なが餅〉- 阪根俊維

2025年01月24日

by 編集部 煎茶堂東京

あの人が愛するあんこと、あんこの思い出エピソード。月に一度更新予定。3ヶ月ごとに“あんこラバー”が変わります。様々な人が、その人生で記憶に残るあんこのお話をご紹介します。

今月のあんこラバー
阪根俊維さん

あんこ屋ねるの屋号で活動する流しのあんこ職人。旅の果てに出会ったシングルオリジンの小豆であんを炊く。

笹井屋の〈なが餅〉

出会いは偶然だった。いきつけのお茶屋さんでお土産として店主の方から頂いて、初めて出会った。その見た目はネーミングの通り平たく長いお餅の菓子だ。柔らかくて薄いお餅の中につぶあんが包まれている。

名前の由来はお店のあるその土地名とかけたものだそうだ。

一口食べてみると、「うま…… !」と衝撃を受けた。味の要素は最小限で、とても素朴な美味しさ。だけど、噛めば噛むほどに、あんこの繊細な甘みによって絶妙なバランスになり、餅の味わいが舌の上でじんわりと広がっていく。パクパクと食べ進める手が止まらない。まだ手を伸ばそうとした自分を制した時には、すでに4つ、胃の中におさめていた。

日常であれやこれやと忙しく考える中で、このシンプルな味わいに癒される。「気取らなくていいんだよ」と教えてくれているようだ。

このあんこ菓子に合いそうなお茶

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