
バリューブックス〈 ホンの話 〉vol.03 家族の有り様を映し出す、お弁当の記憶
2022年03月15日

by 煎茶堂東京編集部
本と人をつなぎ、読んだ人の生活を豊かにすることを目指すVALUE BOOKS(バリューブックス)が、『TOKYO TEA JOURNAL』のためにセレクトした本を紹介する連載がスタートします。
第3回目は、「お弁当」を通して見た家族の軌跡を描いたエッセイです。
家族の有り様を映し出す、お弁当の記憶
「 おべんとうの時間がきらいだった 」阿部直美 岩波書店
カレーだけのお弁当を男子にからかわれる。彩りの少ない自分のお弁当が嫌になってくる。でも、その訴えが母親に届くことはない。阿部さんにとってお弁当は、苦い味わいの記憶でした。
家族の有り様を映すお弁当。小さな箱の中には、不満やすれ違いも詰まっている。本書は、そんな彼女が奇妙にも、お弁当と家族についての取材連載を持つまでを書いたエッセイです。
お弁当にあるのは愛だけじゃない。それでも、愛が入っていることは、きっと確かなのでしょう。
いつも僕のお弁当にキウイを入れてくれた母親。今なら、本当は苦手だったんだ、て言えるのかな。
紹介した本
「 おべんとうの時間がきらいだった 」
阿部直美 岩波書店
VALUE BOOKSからも購入できます
「おべんとうの時間がきらいだった」を購入する
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