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凛として、やわらかく。タナカシゲオさんの器

2025年08月21日

by 煎茶堂東京編集部

奈良県・明日香村の山あいにある、築300年の古民家。陶芸家のタナカシゲオさんは、そこで火と土に向き合いながら、日々器をつくり続けています。

静けさと、深いぬくもりが宿るタナカさんの器たち。このたび、煎茶堂東京でお取り扱いが始まります。今回は「堅手耳 盃・坏」「白瓷高台面取縞 盃・茶杯」「白瓷耳 坏・盃」「白瓷高杯」「青花秋草文 坏・盃」「白瓷丸茶壷」「白瓷丸片口」「堅手縦急須」「白釉リブ小鉢」「アルコールランプ」をご紹介します。

もともと骨董が好きなタナカさん。器を集めているうちに、「自分でも作ってみたい」と思うようになったのが、陶芸をはじめたきっかけだそう。誰かに師事するのではなく、本を読み、窯屋さんに足を運び、構造を教わりながら、自分の手で一つひとつ確かめるように学んできたといいます。

好きな李朝や桃山の器を手がかりに、かたちや佇まいを模してみたり、少し自分なりの解釈を加えたり、時にはそぎ落としてみたり。誰かに教わったものではないからこそ、そこに生まれる「余白」が、独自の味わいとなって器に表れているのかもしれません。

何百年という時を経ても美しさを失わない器に触れるとき、その背景にある土や水、火、植物、そして人の手ーー「自然」と「時間」に対する畏敬の念が生まれる、といいます。

そんな気持ちが込められた、タナカさんの器。その奥に流れる、静かな愛情を、ぜひ感じてみてください。

会話が弾む愛らしさ「堅手耳坏(約30ml)」「堅手耳盃(約60ml)」

やや灰色みを帯びた、砂混じりの釉薬が生み出す景色。「堅手耳坏(約30ml)」「堅手耳盃(約60ml)」は朝鮮の李朝時代の陶磁器をモチーフにしています。

丸みを帯びた素朴なかたちに、ノコギリ状の耳(持ち手)がそっと添えられ、持ちやすさと装飾性の両方をそなえた、小さな遊び心が感じられるつくり。

その佇まいは、どこか愛嬌があって、ひとつまたひとつと、つい集めたくなってしまうような魅力があります。

サイズは2種類ございます。「盃」はたっぷりのお茶を飲みたいときに。「坏」はゆっくりと長く楽しみたいときに。自然と会話が弾むような、和やかなひとときを生んでくれるはずです。

やさしい白と静かな陰影「白瓷高台面取鎬杯(約20ml)」「白瓷高台面取盃(約60ml)」

やわらかな白の中に、ほんのりと青みを帯びた色調の「白瓷高台面取鎬杯(約20ml)」「白瓷高台面取盃(約60ml)」。手に取ると、外側に施された線刻が光を受けて陰影をつくり、どこかリズムのある表情を見せてくれます。

内側はつるりとなめらかな肌合いで、注いだお茶の湯色が美しく映えるつくり。色や揺らぎまでも引き立ててくれます。

ひと回り小ぶりな「茶杯」のご用意もあります。ゆっくりと味わうことで、一煎目、二煎目……とお茶の表情の変化をお楽しみください。

白の静けさを手のひらに。「白瓷耳坏(約20ml)」「白瓷耳盃(約50ml)」

小ぶりな盃の左右に、そっと添えられたふたつの「耳」。タナカさんが手がける「白瓷耳坏(約20ml)」「白瓷耳盃(約50ml)」は、均整の取れたかたちと、白瓷のなめらかな光沢が相まって、静かで凛とした佇まいを見せてくれます。

「耳盃」とは、器の両側に小さな取っ手状の突起がついた意匠のこと。古くは酒器や儀礼具として用いられた形で、現在ではその造形の美しさから、お茶の場や日々の食卓でも用いられています。

白瓷の澄んだ光沢は、注いだお茶の色や光を美しく引き立ててくれます。香りのよいお茶を、ゆっくり味わいたいときにぴったり。

静かに過ごすひとときに寄り添いながら、食卓にも自然になじむタナカさんの茶器。和洋問わず、さまざまな場面で使える懐の深さも魅力です。

サイズ違いの2種類をご用意しています。それぞれのかたちに、それぞれの心地よさがあるので、日々の中で思い思いの楽しみ方を見つけてくださいね。

清らかな空気をまとう「白瓷高杯」

すっと立ち上がる高台と、静かな光沢をたたえた白瓷の器肌。タナカさんの「白瓷高杯」は、神前の供物や儀式に用いられる伝統的なかたちをもとにしていますが、現代の暮らしにも馴染み、もっと自由に楽しむことができる器です。

たとえば、熱いお茶を一杯、ゆっくり味わう器として。あるいは、小さな菓子や果物を美しく盛りつけて、目にも楽しいひと皿に。白の余白があるからこそ、使い方の幅がぐっと広がる、そんな器です。

日々の中に、そっと凛とした気配を添えてくれる高杯。用途にとらわれず、自由な発想でお楽しみください。

やさしい藍にふれる「青花秋草文坏(約40ml)」「青花秋草文盃(約70ml)」

澄んだ白磁に、藍一色で描かれた秋草の文様がそっと揺れる「青花秋草文坏(約40ml)」「青花秋草文盃(約70ml)」。「青花秋草文」とは、コバルト顔料を用いて磁器に絵付けされた草花文様のこと。藍のにじみと筆致の柔らかさが、どこかもの静かで、やさしい雰囲気を漂わせています。

控えめな高台とゆるやかに立ち上がる口縁のかたちは、美しくありながら、手に取るたびにどこか親しみを覚えます。

こちらはサイズ違いのご用意があります。大きめの「盃」はお茶やお酒をたっぷりと楽しむために。小ぶりな「杯坏」は繊細な味わいをゆっくりと味わいたいときにおすすめです。

包み込みたくなる「白瓷丸茶壷」

まるみを帯びたシルエットに、つややかな白瓷がやさしく光をまとう「白瓷丸茶壺」。「白瓷(はくじ)」とは白く澄んだ釉薬で焼き上げた磁器のこと。

潔く無駄のない造形ながら、手のひらにしっとりとおさまる温もりがあり、使うたびに気持ちを静めてくれます。

やや高めに設けられた胴と、きゅっと結ばれた注ぎ口のバランスが美しく、湯の切れも心地よい。

小ぶりながらも、必要な分だけを丁寧に淹れるという所作を誘い、日々の喧騒から離れて、ほんのひととき心を整えるような時間をもたらしてくれます。

蓋の摘みもほどよく厚みがあり、指にしっかりとかかるのが嬉しい設計。釉薬の微かなムラや、素地の表情には手仕事の味わいがにじみ出ており、長く寄り添いたくなる魅力があります。

所作を美しく整える「白瓷丸片口」

すっと伸びた口先と、ころんとした丸みを帯びた胴の対比が美しい、小ぶりな「白瓷丸片口」。白瓷ならではの、静けさをたたえた光沢が、凛とした気配を漂わせます。

お茶を茶杯や湯呑みに注ぐ前に一度この片口に移すことで、味を均一に整え、熱すぎる湯を適温に冷ますという、お茶の時間における大切な役割を果たします。

釉薬のたまりや薄れに、焼きものの自然なゆらぎがあらわれ、潔いシルエットのなかに、どこか柔らかな気配を感じさせます。

お茶の温度を整えるだけでなく、酒器としてもどうぞ。使い道にとらわれず、日々の所作にやさしく馴染む、しなやかな器です。

ぬくもりと遊びごころ。「堅手縦急須」

素朴な佇まいの中に、どこか凛とした印象を宿す「堅手縦急須」。やわらかな手仕事の温もりに、鋭角的なデザインがさりげなく調和し、静かで洗練された存在感を放ちます。

釉薬は、淡い灰白色のマットな質感。光を抑えた表情が、落ち着きのある空気をまとわせ、使うほどに愛着が深まります。

高さのある形状は、茶葉がゆるやかに対流しやすく、香りや旨味をしっかりと引き出してくれるつくり。茶こしがついているため、茶葉をそのまま入れても、注ぐときに中身が出にくく、手間なく美味しいお茶を楽しめます。

日常に咲く器「白釉リブ小鉢」

まるで花びらや雲を思わせる、やわらかなかたちが印象的な「白釉リブ小鉢」。ふんわりとした輪郭に、どこかやさしい気配が宿っています。

ほどよい深さがあるので、水まんじゅうや練り切りなどの和菓子はもちろん、ナッツやドライフルーツを少し添えるのにもぴったり。和洋を問わず、さまざまな場面でお使いいただけます。

食卓では料理やお茶菓子を引き立て、時には小物をそっと受けとめる器として。どんなものを入れても自然に馴染み、暮らしの中にさりげない美しさを添えてくれます。

手にした人の感性で、自由に、気ままに楽しんでいただける一品です。

やわらかな炎と、ひとときの静寂「李朝灯火器形アルコールランプ」

ぽってりとしたフォルムがどこか愛らしく、手のひらにころんと収まる小ぶりなサイズ感の「李朝灯火器形アルコールランプ」。

見た目の可愛らしさだけでなく、機能面にも優れており、小さな器ながらもお茶やお湯の温度をしっかりと保つことができます。

水を注いで火にかけると、ゆらゆらと揺れる湯の温まり方にも味わいがあり、見ているだけで心が穏やかに。取っ手が付いていることで扱いやすさが増すだけでなく、日常の景色にもすっとなじみ、自然な統一感を生み出してくれます。

ポットウォーマーとしてだけでなく、テーブルの灯りとしてもお使いいただけます。同じ瞬間が二度とないその揺らめきが、特別なお茶のひとときをそっと彩ってくれることでしょう。

タナカシゲオさんの作品

フードスタイリスト・鈴木愛

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久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されて

久しぶりに大好物のドライいちじくをいただきました。いちじく本来のほんのり甘い品のいいお味が凝縮されていて、噛めば噛むほど口のなかに甘みが広がります。程よい柔らかさと粒々食感も最高です。今回は「はるもえぎ」と共にいただきました。

ラム酒が染み込んでいて、上品な味わいの黒豆。最高。

昨年、賞味期限前の値引きの時に購入しました。美味しかったので再購入。少しお高いですが非常に美味しく、緑茶と合わせると最高です。ケーキより糖分が少なく、タンパク質が取れるのも良いと思います。

程よくミニマムな急須で1人〜2人用として最適。見た目も可愛い。

私は毎朝、起床時に緑茶を飲むのが習慣になっています。当初は緑茶が飲めればそれでよかったのですが、見た目や雰囲気も含めてお茶の時間を楽しみたいと考えるようになり、素敵だなと思える茶器を探していました。そんな中、この急須を見つけました。

約180mlのお湯が入る容量があり、1人でコップ1杯分飲むのにちょうどいい大きさです。2杯目、3杯目を2人で分け合ってもいいし、同じデザイナーさんの小さな湯呑みなら60mlを3人分に分けて振る舞えます。

大きすぎず、小さすぎず、程よくミニマムな大きさが私の用途にぴったりでした。また、見た目はシンプルで美しく、手触りも良いです。お気に入りの急須です。

お茶だけで満足感のある茶葉

華やかさと爽やかさを兼ね備えた甘みのあるお茶。これだけで満足感があり、気分転換したい時などにチョイスしています。

お茶請けを用意するなら洋菓子にも合わせやすく、紅茶やコーヒーはちょっと重い…という時にも。
特に柑橘系など、香りの良いお菓子と合わせるとお互いが引き立つのでおすすめです

お店で頂いた香駿の冷茶が素晴らしく美味しく、茶葉によってこれほどまでに違うのかと、私の中での新たな扉が開いたお茶でした。
あの香りが忘れられないのですが、茶葉の量か、水なのか、自分で淹れるとなかなかあの美味しさにたどり着けずにいます。

1年間ほぼ切らさず手元にあるお茶

通年販売のお茶ということもあり、ほぼ1年を通して楽しんでいます。
お茶だけでも美味しいですが、甘味とも塩味どんなお茶請けとも相性が良いです。
餡子系などの和菓子の美味しさを引き立て、バター系などの洋菓子にも負けない存在感。
にこまる玄米とも相性が良いのでおすすめです。

人を選ばないバランスの良さがあり、それでいて誰に出しても「美味しい!どこのお茶?」ときかれる確かさから、誰かに緑茶をおすすめしたり、贈る際にはこの茶葉からというひと品です。

杉の香りもよく、お茶の時間に癒されます。とにかく上品です♪

杉の香りもよく、お茶の時間に癒されます。とにかく上品です♪

癒しの塩壺

コロンぽてっと、触り心地が良くて、丁度良いサイズの塩壺でした。少し黄味かかったベージュのお色にホッコリ癒されます。可愛さ満点のお品ですが、シンプルなデザインの為、どんなキッチンにも馴染んでくれるのではないでしょうか。私は出しっぱなしにして、ずーっと使い続けていきたいです。

自分で選ばない楽しさ

こういったサブスクリプションの良い点は、お茶の選択に自分の意思が介在しないところだと思います。自分で茶葉を選ぶと同じような傾向になってしまいがちですが、普段自分では選ばないであろうお茶に自動的に出会えるのは、幅広く経験したい人には最適です。量と価格もちょうど良いです。

大切にします

黒檀のお箸を使っていて、合う箸置きを探していましたところ見つけました。とても相性が良いです。大きさ、安定感、高さ かわいい要素。とても良いです!大切にします。

忙しい中の癒し

毎月届くお茶は、普段慌しく生活している私に、癒しの時間を与えてくれます。様々な香りや味に出会えるこのシステムも気に入っています。もし、聞いていただけるなら、煎茶のみのコースも作っていただけると有り難いです。煎茶の奥深さに気づけたのがこのサイトからだったので、今のコースに合わせて、煎茶のみのコースを作っていただけることをのぞみます。

すっきりした美味しさ 4グラムでこの美味しさ 甘みもあり好きなタイプ

すっきりした美味しさ
4グラムでこの美味しさ
甘みもあり好きなタイプ

TOKYO TEA JOURNAL
まるちゃん
季節の移り変わりが楽しみになる

お茶の風味とペアリングで季節を感じられ、冊子を読みながらほっとひと息つけるのが癒しになっています。TOKYO TEA JOURNALのおかげでこういう時間を自然と作れるようになりました。

恋しくなり、また、頼み始めました

昔、ここのお茶を頼んでて、辞めちゃったんですけど、やっぱり、また、ここのお茶が、恋しくなり、頼みたくなるくらい、美味しいんですよね。色々なお茶が、飲めるのが、いいんですよ。

日常的に使うことを考えられている

記載されているように液だれはなく、気にせず安心して飲み物を頂けます。また通常の持ち手と比べ角張っているからか滑りずらく持ちやすいです。
濱岡さんの作品はどれも使いやすく、長く愛用できる品々ばかりです。

茶杯でいただく味わいを楽しめます

ちゃんとした茶器を使った事はなかったのですが、見よう見まねで冷茶を入れたピッチャーと茶杯を用意して毎日いただいてます。
茶杯は5、6口程の量なんですが、茶杯には氷を入れず、常にピッチャーで程よく冷えたものをいただけるので、じっくりとお茶を味を楽しめ、また素敵な雰囲気も味わえて、とても満足しています。
高橋さんのグラスは、円やかという表現が正しいのでしょうか、薄すぎも厚すぎもない絶妙な厚さと相まって、ガラスなのに持った感じや、口の当たるところに角というか硬さを感じない不思議な趣きがあるんですよね。とても気に入っています。

全てが完璧な美しい器

形、大きさ、ステムの高さと全てが完璧な美しい器です。
逆さにして和菓子一つのドームにしたり使い方で用途が広がります。

可愛くてなんと言っても素材感が好きです。

大きさも使いやすく、可愛くてなんと言っても素材感が好きです。焼き物などは写真と届いたときで印象が違う事もありますが、イメージ通りでした。形もカワイイので色々活躍しそうです・

毎月一回の楽しみ

毎月異なるお茶と素敵なリーフレットが届きます。
次の来店時に何を買おうか考えながら、楽しんでいます。

白桃烏龍茶 翠玉を何度もリピート買いしています、すっきりした味わいで夏に適したお茶ですが、秋になって

白桃烏龍茶 翠玉を何度もリピート買いしています、すっきりした味わいで夏に適したお茶ですが、秋になっても美味しいものは美味しいのでしょう。秋の味わいも確かめようと思っています。

タナカシゲオさんの他の作品も手にしたくなりました。こちらのサイトでご紹介されていたのを目にして即、購入させていただきました。手にしてさらに惹かれてます。

購入する際、どれにするか迷わなくていいので とても嬉しいです 最近忙しくお茶を楽しむ時間が取れません

購入する際、どれにするか迷わなくていいので
とても嬉しいです
最近忙しくお茶を楽しむ時間が取れませんが
又、購入したく思います。
一度 美味しいお茶見つけ検索しましたら完売となっていました。

海苔の風味豊かなフレーク

気づいた時には売り切れで買えなかったので再販を楽しみにしていました。
一緒に販売されている茶そばやお茶のそうめんの薬味に使いました。
海苔が手で千切ったような大きめのサイズで、風味豊かに感じます。
パッケージに使用例がイラストで記載されている所も良いなと思いました。
美味しかったので友人にお裾分けしたところ、とても喜んでいただけました。

新しい体験

初めて届いたお茶に心躍りました。
説明もとてもわかりやすく、美味しくお茶をいただきました。
ありがとうございました😌

TOKYO TEA JOURNAL
青リンゴ
概念が、覆されました!

炭酸でお茶を淹れるなんて頭に無かった。本当、目からウロコでした!さっそくオススメの淹れ方で飲んでみると新発見!!今まで生きてきた中でやってみたことがなかったので新鮮過ぎて、生きる楽しみが増えました!

安心して戴けるお茶、毎回楽しみ☺️

いただいているお茶の産地や背景、ごだわって手間暇かけて育ったお茶を安心して戴けることと普段出会わないお茶を送ってくださるので、毎回楽しみです☺️