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添えれば、食卓が「絵」になる。樫原ヒロさんのカトラリー

2024年12月05日

by 煎茶堂東京編集部

10代の頃にシルバーアクセサリーや革製品をつくる楽しさに触れ、それから就職して働き始めてもハンドメイド作品の制作を続けていたという、カトラリー作家の樫原ヒロ(かしはら・ひろ)さん。

「ケーキを食べるような小さめのフォークがほしい」という奥さまの一言がキッカケとなり、カトラリー作家の道へ。現在は、香川県高松市で「コノヒノ道具店」を立ち上げ、国内外のお客さまやショップに向けて活動中です。

そんな樫原さんの作品の取り扱いが、このたび始まります。今回は、「ジュテ」シリーズから「スプーン」「フォーク」「ナイフ」をご紹介。

「ジュテ」とは、バレエダンサーが片足を横に蹴って飛ぶジャンプのこと。軽やかな跳躍と、空中で止まったかのように見える、「動と静」が美しい動きです。ここからインスピレーションを得て、作品に落とし込んだのが樫原さんの「jeté (ジュテ)」シリーズ。それぞれの先端がバレエダンサーの躍動感を表現しているように見えますね。

今回、煎茶堂東京で扱うのは「洋白」でつくられたものになります。「洋白」とは、ニッケルシルバーとも呼ばれる金属で、銅と亜鉛とニッケルから構成される銀白色の合金のこと。銀と違い、口に含んだときに嫌な金属臭がしないため、料理本来の味を楽しむことができます。そのうえ、光沢や色が銀にとてもよく似ていて、パッと見ただけでは見分けるのが困難なのです。

凛とした佇まいの「スプーン」

樫原さんの「洋白」は、アンティークのような重厚感があります。その理由は、あえて表面を焼いたり、燻すことで現れる、寂(さ)びた風合いにあります。ほんのりと赤みがかった深みのある色は、クラシカルな魅力に溢れているためシンプルな器とも相性がいいのです。

スプーンの先端はアーモンドのように尖っていて、キリッとした表情。カーブが緩やかなことで、ポタージュの最後の一口やお皿に残っているソースをすくいやすくなっています。

テーブルに置いてあるだけで特別感があり、持てばたちまちエレガントに魅せてくれます。「料理は絵の具、器はキャンバス、カトラリーは額縁」と考える樫原さんの美学が感じられます。

神秘的なフォルムの「フォーク」

細くくびれたフォルムが美しい「フォーク」。アンティークのような風合いとも合わさり、ギリシャ神話を題材にした絵画作品に描かれる槍のような、神秘的な存在感を放っています。

先がくびれて外側に向いていることで、パスタをくるくると巻きやすくなっていますが、爪先は真っ直ぐなので、野菜やくだものなどをしっかりととらえることができます。見た目の美しさだけでなく、心地よい使用感があるため日常的に手に取ってしまいそうです。

鈍く光る様が美しい「ナイフ」

カーブとエッジがエレガントな「ナイフ」。黒みを帯びたなかに銀色の光が覗き、使い込んだような味わい深い仕上がりになっています。

よく見ると根元が立ち上がっており、人差し指が添えやすいフォルムに。カーブのところには刃がついており、料理を美しく切ることができます。

この立ち上がりと刃のおかげで、バターナイフとしてもいい仕事をしてくれました。

ディティールまでこだわり、道具としての使いやすさも計算された上での「美」。使うことでできる傷や色ムラさえも美しさの一部になります。ぜひ揃えて、食卓という絵画を完成させてみませんか。

樫原ヒロさんの作品

フードスタイリスト・鈴木愛

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