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作り手のことば「カトラリーは、料理という絵を引き立たせ支える額縁」カトラリー作家・樫原ヒロさんインタビュー

2024年12月06日

by 煎茶堂東京編集部

香川県高松市に構えるアトリエで、国内外のお客様やショップへ向けたカトラリーを制作するカトラリー作家・樫原ヒロさん。カトラリー制作を始めたきっかけは、奥様へ贈るために作った1本のフォークだったと言います。

今回、煎茶堂東京で樫原さんの作品をお取り扱いするにあたり、樫原さんのお人柄、カトラリーやものづくりに対する想いなどを伺いました。

樫原さん、今回はよろしくお願いします。まずは、簡単なプロフィールを教えていただけますか。

よろしくお願いします。私は、1984年に香川県東かがわ市で生まれました。そこは瀬戸内の小さな漁師町で、同居していた祖父母が手袋の手工業を営んでいました。

幼少時代からものづくりを身近に感じていたこともあり、10代後半からは独学でシルバーアクセサリーや革製品を作るようになりました。就職後も、仕事のかたわら、ハンドメイド作品の制作を続けていたんです。

2020年からは、これもまた独学ながら、カトラリーを本格的に作り始めました。2021年には自分の作品を販売する「コノヒノ道具店」を立ち上げて、現在に至っています。

カトラリーを作ることになったきっかけを教えていただけますか。

きっかけは、器の収集などが趣味だった妻の誕生日プレゼントを自分で作ったことでした。妻が「ケーキを食べるような小さめのフォークが欲しい」と言っていたので、当時制作していたアクセサリーの材料で作りました。

実際に作ってみると、デザインの奥深さや道具としてのあり方に強く惹かれました。カトラリーは、食卓の脇役的な存在ですが、食事のときになくてはならないものであり、直接食べ物を口に運ぶ食器でもあります。そんな控えめで、縁の下の力持ちのような存在に惹かれたのです。

私は、いつも料理を絵(絵の具)、器をキャンバス、カトラリーを額縁と表現しています。カトラリーは「絵であるところの料理を引き立たせ、支えるための大切な道具」という思いで、1つ1つの作品を制作しています。

生まれ育ちは香川とのことですが、瀬戸内の海や風土が作品づくりに影響していると感じることはありますか?

私が育ったのは小さな漁師町でした。幼い頃から自然と海で遊ぶことが多く、独特の匂いや潮風などを敏感に感じ取っていたように思います。

作品づくりでも大切になってくる、「目で見えるものだけでなく、五感を使って物事をとらえようとする感性」は、そんな幼少期の経験から形成されたのかなと感じることはあります。

会社員として働きながらハンドメイド作品を作っていた時代と、カトラリー作家として活躍されている現在で、ものづくりに対する姿勢や想いに変化はありますか?

会社員時代は主にアクセサリーを作っていました。当時は「自分が欲しいもの」を作ることが多かったのですが、今は「妻が気に入ってくれるもの」や「自分が美しいと感じたことを表現するもの」を中心に作るようになりました。

自分の欲求中心のものづくりから、他人や自分の感性を軸にしたものづくりに変わったのだと思います。

作品についてもお話を聞かせてください。今回、煎茶堂東京でお取り扱いするカトラリーには「洋白」が用いられています。樫原さんが思う、洋白ならではの魅力とは何でしょうか。

洋白の一番の魅力は、表面の古びた風合いと経年変化です。

もとは銀色の光沢ある美しい金属なのですが、私の作品では、あえて表面を火で焼いたり燻(いぶ)したりすることで、寂(さ)びた風合いを出しています。

洋白には銅が含まれるので、ただ黒ずむだけでなく、少し赤みがかった感じになります。それによって色に深みやムラが生まれ、本当に長い時間を経てきたかのような独特の風合いを出してくれるのです。

カトラリーを作る工程の中で、樫原さんが好きな工程と理由を教えてください。

洋白の焼き入れが好きです。洋白の表面を火で焼く際にできる、ムラや色合いを安定させるのは難しいですが、思いもかけない美しい風合いが偶然現れたり、失敗かなと思った一本が美しく落ち着いた色合いになっていたりするときがあります。そんなときは、ついつい見惚れてしまいます。

作品を作るにあたってのインプットは何かありますか?

娘とよく行く地元の美術館で見聞きしたもの、小説、音楽、偶然見つけた枯葉や木の枝…。普段の生活の中のふとしたものがインプットになっています。

逆に、デザインの本や他の作家さんの作品などをインプットとして見ることは全くありません。作りたいものが決まってから、ときどき参考程度に見るくらいです。

作品を作る上で一番大事にしていることは何ですか?

カトラリーは美術品ではなく、あくまでも生活の道具です。使うときの持ちやすさや口当たりなど、道具としての使いごこちの良さは大切にしています。

最後に、今後挑戦してみたいことがあれば教えてください。

私は、カトラリー作品を作ることが仕事だとは思っていません。使い手の生活に、ホッと幸せなため息の出るような時間や空間を生み出すことこそが仕事だと思って、日々制作しています。

だからこそ、カトラリーだけでは表現しきれないものを補完したいと考えており、カトラリー以外の道具やファインアートなどの制作にも挑戦しています。

樫原ヒロさんの作品

樫原ヒロさん
Instagram:@hirokashihara
公式サイト:https://shop.konohino.com/
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季節を感じる

温暖化の影響でハッキリとした四季をあまり感じなくなりました。
この定期便申込んでからそれぞれの季節のお茶が送られてくるのでそこで四季を感じています。

試着のように飲めるお茶

定期的に届く色々な種類のお茶は、飲みきりサイズなので、一息つきたい時にうってつけ。付属のフリーペーパーに載る、届けられたお茶の情報をノートに貼り、美味しいと思ったものを記録している。次第に自分の好みが浮き彫りとなっていくのが面白い。
欲を言えばお茶の小袋に、何度のお湯で何分、という情報を明記してもらえるとありがたい。

お茶がますます好きになりました。

届くたびにワクワクする内容で、毎回新しい発見があります。
味わいや産地の背景、淹れ方のコツまで丁寧に紹介されていて、お茶の奥深さを感じられました。
特に季節ごとの特集が素敵で、自宅でのティータイムがもっと豊かになりました🍵
初心者にもわかりやすく、お茶が好きな方にはもちろん、これから知りたい方にもおすすめです!

TOKYO TEA JOURNAL
美子 冨永
毎月楽しみ

毎月、美味しいお茶が届くので楽しみにしています
ポスト投函なので、なかなか帰省できない
実家にも送っています
同封の冊子も、いつもとても綺麗です

TOKYO TEA JOURNAL
望加 大塚
彩り

tea journalを初めてから生活に新しい彩りが増えました。
お茶と一緒についてくる読み物を読みながら、季節のお茶にどんなおやつに料理を合わせようか、どんな茶器を合わせようかと考える時間がすごく楽しいです。
お茶を飲んでゆっくりする時間を与えてくれるtokyo tea journalが私は好きです。

いつも楽しみにしています

あまり銘柄に意識がなかった中、ふと「美味しいなあ、このお茶…」とパッケージを見たら長崎・彼杵のお茶で実は祖母がいた土地のものだと知り驚きました。こんな名産がある所だったとは。届くお茶はどれも美味しく、ゆっくり味わいながらお茶を飲むのが贅沢な時間になりました。いつもありがとうございます。

TOKYO TEA JOURNAL
幸博 渡部
毎月、楽しみ

毎朝、煎茶を淹れて職場に持っていくんですが、これまで知らなかった銘柄が毎月届くので本当に楽しみで仕方ありません
煎茶も勿論ですが、ほうじ茶や烏龍茶などもとても美味しく頂いています
これからも毎月楽しみにしています

TOKYO TEA JOURNAL
秀文 永洞
お茶

小袋 お茶 3個付いてお茶の飲み方「ふーんこんな飲み方があったか?」次やってみようか、これは面倒じゃなどと読み終わりの方にお菓子の話し出てくるんだけどこれが好き!

TOKYO TEA JOURNAL
亮 行安
お茶で季節を感じる色の提案

毎月楽しみにしています
お茶だけでなく色々な食べ物との季節を感じるマリアージュの提案が素敵だと思います😀

可愛い

何をのせても絵になります。お茶の時間が楽しくなりそうなマグカップやスプーンなど、入江佑子さんの器のお取り扱いをもっと増やして欲しいです。

とても素敵です

再入荷を心待ちにしていたので、手にできてとても嬉しいです。小ぶりなサイズ感も良くて、日本茶だけでなく中国茶にも合いそうです。大切に使います。

爽やかで初夏にぴったり

レモングラスも煎茶も大好きなので購入しました。予想以上に香りも良く美味しくて、毎日いただいています。缶のデザインも爽やかでオシャレ。詰め替えはあるのかしら?リピートします。

色原昌希さんの綺麗なポット

とても綺麗なポットです。
さらさらとした質感、柔らかな白、形は可愛らしく、持ち手も持ちやすいです。

水出し買って良し。

shopで水出し試飲させていただきました。
購入し、自宅で水素水で一晩かけ抽出。
色、香り良し、旨み甘みは冷たくても段違いに良い笑。3日目でも美味しい。
お友達も美味し〜い。の一言

私には極上

綺麗な色、優しい香り、旨み甘みが大好きです。
初めて知ったのはレター便に登録して送られてきたのがきっかけでした。
適温で一定の分数で抽出後、飲んだ時の子供の表情忘れられません笑。

朝パンが楽しみになります

ぷっくりとしたシルエットが何とも可愛らしいです。木肌もすべすべしてなめらかで、触っていてとても気持ちがいいです。木のお皿が欲しいと探していましたが、いい出会いができてうれしく思います。

上品で万能

大きさといい、深さといい、色々なお料理に使えます。上品で素材を引き立ててくれます。まず2枚購入しましたが買い足したいお皿となりました。

とってもかわいいです

ずっと欲しくて再入荷を待っていました。
思ったより深さがあったので、いろいろ使えそうです。

可愛い

麻婆豆腐が合うというコメントを見て購入を決めました。本当にその通りですね。大きさも丁度良く、何にでも使えそうな器です。購入して良かったです。

船串篤司 鉢
瑞穂 三島
洗練

しっとりとしたマットな質感で
お料理を美しく見せる器です。
購入して良かったです。

とにかく可愛い!

ハーブティーを入れて飲んでいますが、とにかく可愛い。その姿だけで癒されています。

山田哲也 茶則

本来お茶に使う道具だと思いますが、コーヒーの道具として良さそうだなと思い購入しました。コーヒー豆をすくうのに丁度よいサイズで使っていくことに馴染みそうです。コーヒーを淹れる時の楽しみとなっています。

海苔の香り、します!

商品説明の「海苔の香り」に惹かれて購入しましたが、確かに茶葉からほのかに海苔の香りがします。
ぬるめのお湯でいれると甘みが感じられ、ちょっと熱めのお湯で入れると渋みがあってあんこなどの甘いお菓子に合う味になりました。とてもおいしいです。

にこまる玄米
涼子 木村
後入れできるのがいい!

好きなお茶にこれを入れて玄米茶にできるなんて素敵! と思って購入しました。
同じ茶葉でも、最初は甘みやコクを味わい、最後は玄米茶に、と違う楽しみ方ができてとてもいいです。
湿気る前に使い切れそうな分量もちょうどよく、なくなったらまた買い足そうと思っています。

使いやすい!

陶器の急須も持っていますが、こちらは一杯だけいれたいときに重宝しています。
透明なので、茶葉の開き具合や色が見えるのが楽しいし、洗うのも簡単。ちょうど片手でつかむ感じで持てるので、安心感もあります。
蓋が平らで収納しやすいのもありがたいです。