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お茶のうつわ。06「素材の異なる“白”は深い色の木盆で」小宮崇/亀田文/荒賀文成

2024年04月23日

by 煎茶堂東京編集部

お茶は、お茶だけでは飲むことができない。お茶を抽出する器具や、飲むための器があって、ようやく口にすることが出来る。たまに、お茶請けがあるとまた違う世界がひらける。

今回は、古いものから現代ものまで、独自の愛用品を蒐集するfutabaさんに、煎茶堂東京オンラインにある茶道具や器を使ったお茶の時間を過ごしていただきました。

それぞれの品の魅力、他にどんなものと合わせたら素敵か。futabaさん目線で見た道具たちの様子をご紹介します。

鳥のくちばしのよう。

小宮崇さんの「白のうつわ 片口」は、マットな質感のガラスはふんわりとした手触りが心地良く、ガラスでありながらも温かさを感じさせます。

上に向かってスッとのびた注ぎ口が、まるで鳥のくちばしのよう。水切れが良く使い心地もとても良い。

下の部分はふっくらと膨らみがあり持ちやすい形状です。マットな質感のおかげか、手を滑らせるこわさもなく、片手でも安心して持つことができます。

よくよく観察してみると、マットな中にも所々にツヤがありガラスらしい透明感もきちんと感じさせてくれます。

器としてはもちろん、花生けとしてもぴったりです。使わない時はしまい込まず出しっぱなしに。毎日眺めていたい美しさです。

プレートを、茶盤として。

亀田文さんの、ヨーロッパの器の写しである「白釉花形オーバルリム皿」。古いものには無いマットな釉薬が、現代の作家物や和の食卓にも合わせやすい空気感を持っています。

しっかり大きめサイズのプレートは、料理はもちろん茶盤としても。丸い器ばかりになりがちな時にオーバル皿を一枚加えると、食卓に変化が出てより食事の時間が楽しめると思います。

今回は茶盤として使いましたが、土もの、磁器、素材を限定せず古い豆皿との相性も良いものでした。

2つの印象の違う耳杯

口縁に付けられた飾りが目をひく耳杯。丸とギザギザ。それぞれに印象は大きく変わり、選ぶ楽しみがあります。

荒賀文成さんの「耳杯」は、とろみのある白の釉薬に赤みがかった土の色が下から顔を覗かせていて、じっくりと眺めていても飽きません。小さい器ながらも釉の流れと轆轤目が見られたり、使ううちに茶渋が入り育つ様子もとても楽しみです。

しっかりとした深さがあるので、たっぷりとお茶を淹れることが出来ます。茶の水色も楽しめます。お茶以外には酒器としても使えるので、兼用も良いですね。

素材の異なる“白”は深い色の木盆で

今回はそれぞれにタイプの違う白い器でしたが、こっくりとした濃い木の色味が似合うと感じましたので、お盆と楊枝はそのような色味で合わせてみました。黒い盆に載せても白が映えて素敵ですね。

急須は金属製のもの。ガラスの透明感と金属は、これからやってくる暑い季節に向けて涼やかさを感じさせる組み合わせです。冷茶で喉を潤し、目からも涼を感じて暑い季節もお茶の時間を楽しみたいです。

台湾烏龍茶の「四季春」は、華やかな香りと甘みを感じる味わいで、とても好みのお茶。今回は冷茶でいただきましたが、これからの季節にぴったりの爽やかな口当たりでした。

昨年漬けた梅シロップの梅と合わせていただくと、また一年、巡る季節を感じさせるお茶の時間となりました。

今回使用した器

今回使用したお茶

futaba(ふたば)さん

InstagramやYoutubeで綴られる、静かながらも愛着のある品々や、食に関する投稿が人気。暮らしにまつわるvlogや、愛用品、日々暮らす中で思ったことを書き留める。Instagram:@lesmoules___

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