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お茶のうつわ。01「冬にぴったりのお茶時間」村田匠也/李荘窯/後藤睦

2023年12月05日

by 煎茶堂東京編集部

お茶は、お茶だけでは飲むことができない。お茶を抽出する器具や、飲むための器があって、ようやく口にすることが出来る。たまに、お茶請けがあるとまた違う世界がひらける。

今回は、古いものから現代ものまで、独自の愛用品を蒐集するfutabaさんに、煎茶堂東京オンラインにある茶道具や器を使ったお茶の時間を過ごしていただきました。

それぞれの品の魅力、他にどんなものと合わせたら素敵か。futabaさん目線で見た道具たちの様子をご紹介します。

目にも楽しい歪み。

縦にほっそりとしたフォルムで茶の香りがしっかりと立ちのぼり、より美味しくいただけそうな形。

村田匠也さんの「ゆらぎ茶杯 高」は、外側はマットな質感で手が滑って落とすこともなく、目にも楽しい個性的な歪みが手馴染みが良い。内側の青みがかった艶のあるガラス質の釉薬が美しく、良い対比となっています。茶の水色もしっかりと楽しめるのが嬉しい。

口縁が薄手なので、よりすっきりとお茶がいただけそうです。ずらりと並んだ姿もとても素敵です。

初心者にも使いやすい。

お茶を淹れるのは、李荘窯の「T宝瓶」。このような宝瓶の茶器は自宅で使ったことが無く、手にした時はどのように淹れられるのだろうとワクワクしました。

じっくり観察すると、茶葉が入らないように櫛目の溝も施されており、初心者にも難なく淹れられそう。水で試してみると、注ぎ口が薄手で水切れも良い。

磁器で香りを吸わないので、お茶を淹れる以外にも、蓋を取って料理を盛り付けて使うことも出来ます。食事の時にも色々な楽しみ方ができて、出番が多そうです。

凛とした存在もありつつ、手仕事の温かみもある器。

最後の品、後藤睦さんの「葉反鉢4.5寸黒漆」は、凛とした佇まいでありながらうっすらと刷毛目の跡が見られて、手仕事ならではの温かみも同時に感じられます。

底に向かって厚みがあるため安定感があり、口縁は薄手なので汁物を盛り付けた時にも口当たりが良いのではないでしょうか。サイズ感的に取り皿から一品料理、デザートにも使いやすい非常に万能な器です。スタッキングした時の収まりが良いのも、嬉しいポイント。

冬にぴったりのお茶時間。

この3つを合わせるとき、私なら、同じような色味で合わせることは少なく、土ものの伊万里だけを使ったり、金属など様々な素材で合わせることが多いです。

私の器や道具は、7割が古いもの、3割が現代もの。今回は、お盆と茶葉を載せる皿を、それぞれ古いものと合わせました。

お茶は、「061 てんみょう」を、お汁粉と一緒に。

てんみょうは、とてもフレッシュな若々しい味わいで好みのお茶でした。玉露の甘みや旨味が少し苦手なのですが、この煎茶は苦みと甘みのバランスがちょうど良く飲みやすいので、多くの方に好まれそうです。

小さな頃から煎茶だけのお茶漬けが好きでして、てんみょうだけでお茶漬け食べたい…となりました(笑)。今回はお汁粉と合わせましたが、甘さの強すぎない上生菓子とも、きっと相性が良いことでしょう。

ほかほかのお汁粉とお茶で、冬が来たのだなと感じるひとときとなりました。

今回使用した器

今回使用したお茶

futaba(ふたば)さん

InstagramやYoutubeで綴られる、静かながらも愛着のある品々や、食に関する投稿が人気。暮らしにまつわるvlogや、愛用品、日々暮らす中で思ったことを書き留める。Instagram:@lesmoules___

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