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漆の自然なツヤとなめらかな手触り。瀬戸國勝「利休箸」

2022年09月16日

by 井原優花

煎茶堂東京ディレクター北海道生まれ。夜な夜なキッチンにあかりを灯す。愛読書は「「限りなく少なく」豊かに生きる」と「ときをためる暮らし」。土いじりが好きです。

石川県輪島市で制作する漆職人の瀬戸國勝(せと・くにかつ)さん。普及品ではない、真のスタンダードをめざして思考に思考を重ね、ものづくりと向き合っています。

今回は、そんな瀬戸國勝さんの作品「利休箸」の魅力やおすすめの使い方をお伝えします。

販売開始:2022年9月21日(水)8時

瀬戸國勝「利休箸」

瀬戸さんのHPのトップに記載される「普及品ではない、いわゆる定番ではない、真のスタンダードをめざして。」の言葉の通り、漆塗りが美しい利休箸。

この「利休箸」は、触ってみると木目を感じる面と艷やかに処理をされて滑らかな手触りの面があります。木目を感じる面にはわずかな凹凸があるので、うどんなどをつかむ際にも滑りにくくなっていて使い手のことが考えられています。

「利久箸」は名前の通り、千利休によって考案された「両口箸」です。両端を細く削り、中央は少し膨らんでいます。茶懐石のために考案されたものですが、おもてなしや祝儀の膳など「ハレの日」にも用います。現代では、日常使いするのもいいですね。

漆塗りの箸で食べるぶっかけうどんは格別なものになりそう。ここに日本酒があれば言うことなし。

「漆職人には、自分の黒色や朱色がある」と語る瀬戸さん。特に「漆黒」は納得のいく色を出すことが至難の業だそう。この利休箸は漆の中に木肌が見えます。光の加減や角度によって変わる表情は食事を豊かにしてくれそう。

また、とても軽いので、使っていても手が疲れにくい印象です。ぜひ日常使いに。

販売開始:2022年9月21日(水)8時

フードスタイリスト・鈴木愛

2007年よりフードコーディネート、テーブルスタイリング、レシピ開発など活動中。​最近は、家族で小さな畑の野菜作りをはじめました。
公式サイト:https://www.odd.holiday

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