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フリースペースのように変化する店。中目黒・MUNSELL 部屋に飾りたい花 vol.014

2022年06月09日

by 煎茶堂東京編集部

「お茶を飲む空間を整える」。例えば茶道でも、客人へのおもてなしとして茶室内の掛け軸や器にこだわることがあります。自分の部屋を少しでも素敵にしたい時に、やっぱり手軽なのはお花を飾ること。

今回は、デザイナー、映像・写真のプロップスタイリストとして活動するYUMI KUROTANIさんがお気に入りのお花屋さんと、今部屋に飾りたいお花、そしてお花に合わせて飲みたいお茶をご紹介します。

目黒と中目黒の間にある『MUNSELL』

目黒と中目黒の間にあるMUNSELL(マンセル)は、「たまに花を売らない花屋」というコンセプトのフラワーショップ。様々なアーティストとの展示空間やウェディングブーケを考える場所など、フリースペースのように変化するお花屋さんです。

入り口のガラス扉を開けると、お花が長さごとに正面に整列していて、まるで私たちを出迎えてくれているよう。

白い陶器のタイルと黒い目地、そしてステンレスの什器にクリアの花器。そのシンプルでグラフィカルに構成された空間は花の色や形が引き立って美しい。

店内にはフローリストの梅澤さんが選んだお花が並んでいます。
そのお花のセレクトは、“自宅で長く楽しむことを考えているお店”というのを強く感じるほど、長持ちしそうなお花ばかり。数週間〜1ヶ月持つ花は、長く見ることができるので記憶に残ります。

今回は、最近購入したお気に入りの小さな花器を思い浮かべながら、それに合う青いデルフィニウムを選びました。花束を1種類の花で作ると、より洗練された印象になります。

梅澤さんは気さくで朗らかな方で、美大出身で同世代ということもあり、会話が弾んで楽しい時間でした。こうしたコミュニケーションが、お花屋さんでお花を買うという醍醐味のひとつ。会話をしながら決めたお花を家まで持ち帰る間も、その余韻が続きます。

冴えるような青い水色の「029 めいりょく」と

この花に合わせるのは静岡県のお茶「029 めいりょく」。ひとくちで香りが3度も変化すると言われるお茶で、口に含む瞬間は青く爽やかに、そして甘く、後味に紅茶のような香りが残ります。香りの変化が感じられる、香り好きには嬉しいお茶です。

お茶の水色は青味があり、この美しく青い花にぴったり。

数日後、またお茶を淹れて、水換えをしました。グラスは沖縄のガラス工房で夫と作ったもので、大切にしている器です。

これから長い梅雨が始まります。雨の音は他の音を少しだけ遮断して心地いい時間を作ってくれます。実際にリラックス効果もあるそう。

雨の音に耳を澄ませて、お花の色や香りを楽しみ、季節のお茶を丁寧に味わう。そうしてみると、自分の五感が研ぎ澄まされ、梅雨も心地良い時間になるかもしれません。

中目黒「MUNSELL」

所在地 〒153-0063
東京都目黒区目黒2-13-28
電話番号 03-6712-2345
営業時間 13:00-19:00

毎週月曜日・火曜日定休
URL https://www.munsell.tokyo

デザイナー・プロップスタイリスト
YUMI KUROTANIさん

多摩美術大学環境デザイン学科インテリアデザイン専攻卒業。在学中にフィンランドへ留学、アールト大学芸術デザイン学部ファニチャーデザイン・テキスタイルデザイン専攻。現在はVMD・ウィンドーディスプレーなどのデザイナーとして資生堂に在籍。その傍ら、映像や写真のプロップスタイリストとしても活動している。Instagram:@yumi.kurotani
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