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今年の新米選び、どうする? 近年人気&おすすめのブランド米9種をご紹介
2022年09月19日
by 煎茶堂東京編集部
今年も新米の季節がやってきます。毎日食べているお米でも、この時期だけはやっぱり特別。せっかくだから、自分のお気に入りを見つけて、ちょっとだけ手間をかけて、おいしく食べたい。おいしいお茶と一緒に、特別な一杯を味わいましょう!
さて、お米を美味しく食べるために、「選び方」 「炊き方」「お米のおとも」の3つに分けてご紹介していくとします。まずは、「お米の選び方」から。
「コシヒカリ」「ササニシキ」「あきたこまち」といった有名銘柄だけでなく、近年は次々と新しいブランド米が登場し、“いったいどれを選んだらいいの?”と悩む人も多いはず。そこで、五ツ星お米マイスターであり、こだわりの米専門店「スズノブ」店主の西島豊造さんに最近のお米事情と人気のブランド米について伺いました。
教えてくれたのは…西島豊造さん
東京都目黒区にある米店「スズノブ」を営みながら、新しいお米の時代を作る独自プロジェクトSuzunobu Project Riceを立ち上げる。産地と消費者をつなぐパイプ役として、産地の特徴を活かした地域ブランド米作りと地域活性化のために全国を奔走している。五ツ星お米マイスター。
ブランド米って何?
近年のブランド米の増加の背景には、さまざまな要因があります。まずは少子化や食の多様化によって、お米の消費が低迷していることが挙げられます。
一方で消費者のニーズは、高品質、良食味(※)の方向に向かっています。「量ではなく質」で勝負するために、競争力のあるブランド米が必要になってきているのです。また、お米の取引価格は安いままなのに、肥料などの資材は値上がりしていますから、各地でブランド米を開発し、全国に浸透させようという機運が高まっていることもありますね。
そして地球温暖化の影響も深刻です。近年の異常気象は生育にダメージを与えるため、高温耐性・安定収量・高品質・良食味の品種の開発が必要になりました。
国や自治体が中心となっての新品種の開発が何十年も前から続き、その結果さまざまな品種が登場するようになったのです。「つや姫」や「さがびより」のように、高温障害に強い品種の作付けはやはり増えています。
品種が増えることで、コシヒカリに代表されるような、粘りと甘味がしっかりとあるお米だけでなく、さっぱりとした味わい、しっかりとした弾力があるもの、などなど、ブランドごとの特徴も多様化しています。
今は500gや1kgといった量の販売もありますから、少量ずつを食べ比べて自分の好みを見つけるのがおすすめです。甘味・粘り・柔らかさといった要素は特別な知識がなくても分かりやすいですから、食べ比べてみるとそれぞれのお米の違いが際立って見えてくると思います。
近年人気&おすすめのブランド米9種
いちほまれ(福井県)
コシヒカリ発祥の地が技術の粋を尽くし「甘くて、もっちり、なめらかな食感」を求め て開発した全く新しい次世代のお米。
だて正夢(宮城県)
全国有数の米どころが生み出した新品種。食べごろの粒感と絶妙な粘りが生む「とびきりのもっちり感」と「甘み」が特徴。
にこまる(高知県)
米粒は形よく丸く、しっとりなめらかで粘りはやや強め。口に含むとコクのある甘さが広がり食べ飽きない。
さがびより(佐賀県)
佐賀県の土壌や気候に合わせて誕生した品種。粒が大きく張りがあり、香りよく、もっちり食感で甘味がある。
青天の霹靂(青森県)
粘りとキレのバランス、上品な甘味が特徴の品種。ほどよいツヤがあり、粒はやや大きめの、しっかりとしたお米。
きぬむすめ(島根県)
絹のようなツヤと白さがあり、大きくふっくらしたとした米粒。あっさり喉越しとさっぱり感が人気。
つや姫(山形県)
粒が揃っていて、トップレベルのツヤがある。口当たりがサッパリしていて上品な甘味と旨味があり、和食を引き立てる。
サキホコレ(秋田県)
「コシヒカリを超える極良食味」をコンセプトに誕生する品種。ふっくら食感で、噛むほどに広がる深い甘みが魅力。
雪若丸(山形県)
雪のように白くツヤのある輝きと、あっさり上品な味わい。しっかりとした粒感と適度な粘りを実現した、新食感が魅力。
スズノブ
所在地 | 東京都目黒区中根2-1-15 |
電話番号 | 03-3717-5059 |
URL | suzunobu.com |