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〈 墨で、書く。〉山本青郁 新宿書道教室で書道体験レポート!
2022年01月28日
by 煎茶堂東京編集部
茶道と並ぶ日本の伝統文化である書道、そしてそれを生み出す「墨」の魅力。
お茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」で特集した「墨の表現力」では、「墨を、つくる。」「墨で、書く。」「墨で、あらわす。」の3つの視点から見た墨について特集しました。
今回は、「墨で、書く。」について、都内に3つの稽古場を構える「山本青郁 新宿書道教室」を、煎茶堂東京デザイナーの谷本・神が訪ねました。書に挑戦するのは学生以来という2人の書道体験は、果たしてどのような結果に?
教えてくれたのは…山本青郁 新宿書道教室
書道家の山本青郁さんが主宰する書道教室。東京・新宿のアトリエ兼稽古場のほか、六本木、小竹向原の三教室を構える。
手紙やのし紙を綺麗に書く「生活の書」、悠久の美を求める「芸術の書」、師範や開塾を志す「教育の書」など、子供から大人まで、さまざまな希望に沿った教えを実践。書の魅力を味わうための歴史や文字の成り立ち、鑑賞方法、道具についても丁寧に教えてくれる。
Instagram、YouTubeも日々更新中。
墨で、書く。
煎茶堂東京デザイナー神(以下、神):
「今日はよろしくお願いします! 字がきれいになりたい、書にチャレンジしてみたい、と密かに思っている人は私も含めて多いと思います。
そのきっかけとして、書初め体験ができたらいいなと思って伺いました。とはいえ習字を習っていたとか、そういう基礎はまったくないのですが大丈夫でしょうか……?」
先生:
「こんにちは、書道家の山本青郁です。この教室では、さまざまな希望に応えるため、少人数制で指導しています。書道を楽しんでいただけるよう、その人のレベルや目的に合わせてお教えするので心配いりません」
煎茶堂東京デザイナー谷本(以下、谷本):
「書初めとして今年の抱負や、座右の銘を書きたいのですが、いきなり好きな言葉を書いてもいいのでしょうか?」
山本青郁先生(以下、先生):
「それでは、今回は簡易版の体験教室ということで、まずは基本の線の引き方をお教えしましょう。墨をするのもやってみますか?」
神:
「はい、ぜひお願いしたいです」
先生:
「では硯にほんの少しだけ水を入れて、円を描くようにすってください。力を入れすぎない方が、きめ細かい墨になりますよ。ほんの微かにする音が聞こえるぐらいでOKです」
神:
「すごく気持ちが落ち着きます。精神統一をしている感じがしますね」
先生:
「教室だと時間が限られるので墨汁を使うことが多いのですが、ご自宅なら、墨をするところからやってみるとより楽しいと思います。文字は、横線の書き方が学べる“三”、縦線の書き方が学べる“川”をまず練習しましょう」
谷本:
「最初のひと筆を置くのに、すごく緊張しますね」
神:
「バランスが難しい……。でも書いているうちに少しずつ感覚を思い出してきたかも」
先生:
「書道は、“空間の芸術”だという方もいます。黒を書くのではなく、白をデザインするようなイメージです。お二人もどんどん良くなっていますよ! それではそれぞれの書きたい文字に移りましょう」
神:
「私は、笑いを忘れずに一年を過ごしたいということで“抱腹絶倒”でお願いします!」
谷本:
「僕は、ニーチェの“永劫回帰”が書いてみたいです」
先生:
「文字にももちろん人柄が出ますが、言葉選びにもだいぶ出ますね……。ではお手本を書きましょう。抱腹絶倒は、今習った楷書よりも古い書体の“隷書”にチャレンジしてみましょうか。永劫回帰は、楷書でもダイナミックな感じで行きましょう」
神:「いきなりステップアップ! 大丈夫でしょうか……?」
先生:
「基本はお教えしましたが、自由に書いていただいて大丈夫ですよ。お手本も、文字が合っているかどうかの見本だと思ってください。かすれやにじみも味ですし、習字の授業では二度書きはダメだと言われたかと思いますが、補筆だってしていいんです」
谷本・神:
「そうなんですね! 少し気持ちが楽になりました」
先生:
「……お、お二人の作品、すごくいいじゃないですか!」
神:
「先生が褒めて伸ばしてくれたおかげです……。正直、一度の体験で、ここまで書けるようになるとは思っていなかったです! 墨で書くって、すごく楽しいんですね!」
先生:
「書を習う人の目的は、字が上手になりたいというのがほとんどだと思います。でも、自分で書を書くようになると、“書”の見方もわかってくるはず。書を学ぶことで、“知らない世界を知る楽しさ”を経験してもらえたらうれしいです」
谷本:「本当に楽しかったし、これからも書をやってみたいと思える体験でした。今日はありがとうございました!」
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