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わたしの茶道具「珈琲にもお茶にも、表情そのままに味わえる調和のとれた道具」珈琲 占野/占野大地さん

2021年10月01日

by 神まどか

煎茶堂東京・東京茶寮/デザイナー 青森県生まれ。最近の趣味は中国茶と茶道具収集です。

お茶のある暮らしを楽しむうちについ増えてしまう茶道具たち。でもお気に入りの逸品があると、お茶はもっと楽しくなる。センスのよいあの人が、そんな愉悦にどっぷりつかってしまった茶道具をご紹介。

「珈琲 占野」を営む占野大地さんが愛用するのは、珈琲にもお茶にもしっくり馴染む、凛とした佇まいの道具たちです。

珈琲と、お茶と過ごす日にも
表情そのままに味わえる調和のとれた道具

普段は「珈琲 占野」として、日々焙煎をしながら珈琲豆を通販販売したり、各地のギャラリーに於いて、甘味担当であるパートナーの奈菜子と共に珈琲と甘味による「珈琲 ノ 席」を主催しています。

そのため毎朝起きるとまず行うのは、自身が焙煎した珈琲豆の味の変化を確かめること。珈琲をネルドリップで淹れて呑んでいるのですが、時々気分転換にお茶も嗜んでいます。

広瀬陽さんの作品ではじめて迎えた「茶匙」。七宝の技法で生み出させるそれに触れた時は衝撃で、奥深い白は存在を主張しつつも他との調和が取れた作品です。

京都はtonotoで山本亮平さんの個展と共に開催した「珈琲 ノ 席」。その際に使わせて頂いた片口も愛用する珈琲道具・茶道具のひとつです。

山本さんのお人柄を表している様な優しい表情と形、肌触り。ネルドリップする際に受けとなってくれることは勿論のこと、茶葉を片口に入れそこに湯を注いで茶を淹れる際にも茶葉が開いていく様、その時間が好きなのです。

最後は、大学生の時に見て一目惚れし、社会人になり一年目の時に貯めたお金でアナログライフにて購入した水野正美さんの作品。

迎えてかれこれ4年目になります。当時はピカピカだった顔も毎日愛でているうちに良き表情になってきました。

珈琲を淹れる時もお茶を淹れるときもおそらくこれから一生お世話になっていくであろうこのポット。これからもどうぞよろしくお願い致します。

珈琲 占野
占野大地さん

1993年山口県下関市生まれ。2018年大学卒業後、生活雑貨などを扱う企業に就職。会社員時代に焙煎の勉強を始め、2020年珈琲屋を営むため退職。2020年11月より「珈琲 占野」の屋号のもと、定期的に「珈琲 ノ 席」を主催している。Instagram:@shimeno__

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